沖縄県警は13日までに、指定薬物「エトミデート」を含有する液体約63・84グラムを販売目的で貯蔵していたとして、医薬品医療機器法違反(販売目的貯蔵)容疑で福岡市の無職の男=同罪で起訴済み=を逮捕したと発表した。10月23日付。県警によると、男は匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)で違法薬物密売組織の「69(シックスナイン)」のトップ。【独自映像】「笑気麻酔」ろれつ回らず、立てない
グループに未成年が含まれる疑いがあることも、琉球新報の関係者への取材で判明した。県内ではエトミデート所持容疑の摘発が相次いでおり、大規模な密売組織が、若年層を中心に薬物をまん延させている実態が浮き彫りになった。
エトミデートの販売目的での貯蔵による摘発は全国初という。県警は捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。エトミデートは過剰摂取すると、手足がけいれんすることなどから「ゾンビたばこ」「笑気麻酔」とも呼ばれる。
このグループはX(旧ツイッター)や口コミなどで客を募り、匿名性の高い通信アプリに誘導し複数の薬物を密売していたとされる。メンバーは10~20代が中心で最大約100人。県内のエトミデート流通の大半がこのグループを介したものとみられる。
県警は暴力団が関与している可能性も視野に捜査を進めている。
県警によると、男は読谷村で発生した薬物の取引が原因とみられる恐喝未遂事件に関与したとして3月に逮捕された。当時住んでいた浦添市の自宅を捜索したところ、エトミデートを含有する液体が入った約30個のカートリッジが見つかった。
釈放された男は、福岡市内のアパートで男2人と共謀し大麻を所持していたほか、合成麻薬MDMAを摂取したとして麻薬取締法違反容疑で2度逮捕された。