【ブリュッセル=秋山洋成】EU(欧州連合)の執行機関・欧州委員会のマイケル・マクグラス委員(民主主義、司法担当)が読売新聞の書面インタビューに応じた。ロシアのウクライナ侵略罪を裁くため、「欧州評議会」(仏ストラスブール)が主導して設置される見通しの特別法廷について、「日本の速やかな参加を期待する」と述べた。
マクグラス氏は16日から訪日し、ウクライナ支援などを鈴木法相らと協議する。
ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領を巡っては、国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪の疑いで逮捕状を出しているが、ロシアがICC非加盟であることなど課題があり、実現のめどは立っていない。
マクグラス氏は「ロシアによる侵略戦争を終わらせるためには国際社会の協調が不可欠だ」とし、日本の積極的な対応を呼びかけた。