安倍元首相を銃撃し殺害したなどの罪に問われている山上徹也被告の初公判が開かれ、山上被告は「すべて事実です」と述べました。
腰まで伸びた髪を束ねて法廷に立った山上被告。裁判では、旧統一教会を巡る家庭環境が争点の1つとなっていますが、検察側は「生い立ちは量刑を大きく左右するものではない」などと主張しました。
2022年7月、奈良市で応援演説中だった安倍晋三元首相が射殺された銃撃事件。殺人や銃刀法違反など5つの罪に問われているのが、山上徹也被告(45)です。
衝撃の事件から3年。28日の初公判で、何が語られたのか…。
黒のスエットで現れた山上被告は、疲れた表情で廷内へ。腰ほどの長さまで伸びた髪の毛を、頭の後ろで束ねていました。
裁判長「名前は」
山上被告「山上徹也です」
傍聴席にかすかに聞こえるほどの、小さな声で答えた山上被告。起訴内容について問われると…。
山上被告「すべて事実です。私がしたことに間違いありません。法律上どうなるかは弁護士に任せます」
奈良地裁で行われた、注目の裁判。
山上被告の初公判を傍聴しようと多くの人が集まっていましたが、奈良地裁によると32の傍聴席を巡り727人が列をなしました。
傍聴券に並ぶ人
「日本でああいう事件が起きるのは衝撃だった。動機に関して自分の口で語ってほしい」
傍聴券に並ぶ人
「宗教とつながりが強いと言われている。そこを詳しく伺えたらなって」
厳戒態勢が敷かれる中、午後2時ごろに始まった初公判。裁判の争点の1つが、世界平和統一家庭連合、いわゆる“統一教会”が事件にどう影響を及ぼしたか。逮捕後、山上被告はこう供述しています。
山上被告
「母親が多額の献金を行い“統一教会”に恨みがあった。安倍元総理の政治信条に対する恨みではない」
関係者によると、検察側は“統一教会”の影響は犯行と分けて考えるべきという方針で、一方の弁護側は母親が“統一教会”に多額の献金をしたことで家庭が崩壊したことなどを主張し、情状酌量を求めるということです。