田中幸雄被告検察が控訴しても「無罪がくつがえることは難しい」 王将社長射殺事件 暴力団幹部に無罪判決 今回の判断のポイントは?

裁判長「主文、被告人は無罪」そのとき被告は、2度うなづきました。「餃子の王将」を展開する会社の社長が射殺された事件で、京都地裁は16日、暴力団幹部の被告に無罪判決を言い渡しました。道頓堀川に男性を投げ入れたか 殺人未遂の疑いで15~23歳の男女5人を逮捕 大阪・ミナミ
2013年12月19日、京都・山科区。事件は約13年前の師走の朝、まだ日が昇る前に起きました。王将フードサービスの当時の社長・大東隆行さん(当時72歳)が本社前で何者かに銃撃され死亡しました。警察はのべ36万人以上の捜査員を投入しましたが、決定的な証拠がなく捜査は難航しました。
事態が大きく動いたのは、事件から9年近く経った2022年10月。京都府警の会見「福岡県下におきまして、本件被疑者として男性1名を逮捕しました」逮捕されたのは、九州に拠点を置く特定危険指定暴力団「工藤会」系の組幹部・田中幸雄被告。外食チェーン店の社長と暴力団幹部に接点はあったのか…初公判で、田中被告は「私は決して犯人ではありません。『決して』がつきます」「任侠道を志す者として濡れ衣の1つや2つ甘んじて受け入れますが、センセーショナルな事件までは到底承服できません」と無罪を主張しました。
凶器とされる拳銃が見つからないなど、直接的な証拠がないなかでの裁判。争点の1つとなったのは「現場付近で見つかったたばこの吸い殻」でした。吸い殻からは田中被告と同じDNA型が検出され、検察側は「待ち伏せしていた際に吸ったもの」と主張。一方、弁護側は「吸い殻は犯人が田中被告を陥れるのに持ち込んだもの」と反論しました。もう一つの争点が、防犯カメラの映像です。現場周辺のカメラに映った人物の歩き方について、検察側は「被告と矛盾がない」と主張。一方、弁護側は「歩き方から人物を特定できる科学的な基準はない」と訴えました。検察側は「周到に準備された組織的計画的な犯行で、事件の反社会性は極めて大きい」として無期懲役を求刑。一方、弁護側は「証拠はいずれも決め手にならない」などと無罪を主張しました。

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