特殊詐欺の「かけ子」として海外に送り込んだ知人男性が報酬を得られなかったことに腹を立て、集団で激しい暴行を加えたとして、茨城県警下妻署と県警組織犯罪対策1課は10日、傷害の疑いで、同県古河市の指定暴力団住吉会系傘下組織組長で無職、男(48)=所在国外移送目的誘拐容疑などで逮捕、処分保留=を再逮捕し、36〜50歳の男4人を新たに逮捕した。県警は5人の認否を明らかにしていない。
他に逮捕されたのは、いずれも無職で同県八千代町、男(36)と同町、男(47)、同所、男(50)、住所不詳、男(48)の4人。
逮捕容疑は共謀し、5月19日午前1時半ごろ、同県八千代町内の住宅で、無職男性(49)の顔や体を十数回蹴ったほか、ほうきで殴打。さらにタオルで首を絞めて複数回気絶させるなどの暴行を加え、全治3週間のけがを負わせた疑い。
県警によると、男らは男性をマレーシアの特殊詐欺拠点に送り込んだが、男性は現地で「適性がない」と判断され、報酬を得られないまま帰国したという。男らはこれを「制裁」として暴行したとみられる。男性が現場近くの住民に助けを求め、事件が発覚した。