「スカートめくりと変わらないですよね」だから性犯罪はなくならない…「盗撮をいたずらの延長と考える」高齢男性に見た“日本のヤバさ”

〈「100回くらい盗撮した」駅のホームで女性のリュックに体液をかけた30代教員も…《文科大臣も激怒!》“教員の性暴力”が止まらないワケ〉 から続く【写真】この記事の写真を見る(2枚)相次ぐ教員の性犯罪。「100回くらい盗撮した」という教員や、学年主任という立場でありながら教員グループで児童の盗撮画像をSNS共有していた事件など、学校現場での深刻な被害が表面化している。

 だが、こうした悪質な盗撮行為が横行する背景には、社会全体の「認識の甘さ」も影を落としている。2023年には撮影罪が施行され厳罰化が進む一方、いまだに「盗撮はいたずらの延長」「触られたわけではないから」と被害を矮小化する風潮は根強い。

 なぜ盗撮行為は繰り返され、相談件数は急増し続けているのか。そして、オンライン上で歪んだ欲求を満たす加害者たちの心理とは――。依存症治療に向き合ってきた斉藤章佳氏の新刊『 校内盗撮 』(集英社インターナショナル)より社会に潜む危うさを浮き彫りにする。(全2回の2回目/ 最初から読む )

◆◆◆
先の名古屋市で発覚した教員グループによる盗撮事件を注視しながら、私の頭によぎったのが、大手中学受験塾で起こった盗撮事件でした。

 事件の構造が酷似していたからです。

 この事件の加害者は、元講師たちでした。

 彼らは秘匿性の高いSNSを利用し、教え子である生徒の盗撮画像をグループ内で共有していました。

 そこでは、「こんな画像を撮れるなんて、さすがですね」などと称賛し合い、歪んだ承認欲求を満たしていたのです。
さらには画像を投稿するだけでなく、塾内部のデータベースに不正アクセスし、生徒の住所や実名をSNSに投稿。

 性加害する空想を書き込むなど、その内容は正視に堪えないほど悪質でした。

 第一報はウェブメディアのスクープ記事でしたが、警察も総力を挙げて捜査に当たり、加害者の元講師たちは逮捕されました。

 主犯格の男性については、私は加害者臨床の専門家として、保釈期間中に「司法サポートプログラム」に携わり、裁判では情状証人として出廷しました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする