●「飲酒運転、歩行者と衝突」認める
9日午前5時15分ごろ、富山市八尾町深谷の市道で、近所に住む鉄工業山口長利さん(78)が歩行中に軽自動車にはねられ、搬送先の富大附属病院で死亡が確認された。富山西署は飲酒の影響で正常な運転が困難な状態だったとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、車を運転していた会社員の男を現行犯逮捕した。
署によると、容疑者の呼気から1リットル中0・5ミリグラム以上のアルコールが検出され、7月施行の改正法が定める危険運転致死傷罪の基準を適用した。7月の法改正以降、新基準による摘発は県内では初めて。容疑を危険運転致死に切り替えて調べる。
逮捕容疑は、正常な運転が困難な状態で運転して山口さんをはね、けがをさせた疑い。
容疑者は調べに対し「飲酒運転し、歩行者と衝突したことに間違いない」と容疑を認めている。
現場は歩道のない片側1車線で直線の道路。事故当時は晴れていて、路面は乾燥していた。事故を受け、容疑者が自ら119番通報した。
●7月に改正法施行
危険運転致死傷罪の要件を明確化した改正自動車運転処罰法は、7月21日に施行された。
飲酒運転は、体内のアルコール濃度が呼気1リットル中0・5ミリグラム以上で適用される。最高速度60キロ以下の道路では50キロ以上の超過、高速道路など最高速度が60キロを超える道路では60キロ以上の超過が対象。
危険運転は法定刑の上限が拘禁刑20年で、過失運転の7年に比べて格段に重い。従前は明確な数値基準がなく、悪質性が高い事例でも過失とされるケースが目立ち、要件があいまいだと遺族らから法改正を求める声が噴出していた。