国民的人気を誇る『名探偵コナン』(青山剛昌氏)には、体に印象的な傷跡を残すキャラクターが数多く登場する。■【画像】「え、初めて見た!」『名探偵コナン』目暮警部が帽子を脱いだ「レアすぎる瞬間」■目暮十三の頭、妃英理の太もも、そして長野県警・大和敢助の左目の傷——。これらは一見すると、凄惨な事件の爪痕のようにも思える。しかし実はこれらの傷は、単なる悲劇の記憶ではなく、大切な人を守り抜くための覚悟や極限状態での決断、そして何よりも“かけがえのない絆”が深く刻まれていた。
今回は、3人の体に残された傷跡に秘められた過去を振り返りながら、『名探偵コナン』の中で描かれた絆のドラマを見ていきたい。
※本記事には作品の核心部分の内容を含みます。
警視庁捜査一課をまとめる目暮十三警部。仕事中はもちろん、プライベートでもかたくなに帽子を脱がないことで有名だ。その理由は、帽子の下に残された大きな傷跡にある。
その真相が明かされたのは、コミックス第28巻・第29巻収録(テレビアニメ第217話・第218話)「封印された目暮の秘密」の事件解決後に描かれたエピローグである。
目暮がまだ若手刑事だった頃、女子高生ばかりを狙った連続ひき逃げ事件が発生していた。当時、被害者の友人だった高校生・みどり(現:目暮の妻)は、「友だちの仇を討ちたい」と囮役を志願。警察が危険だと止めても意志を曲げず、やむなく護衛役を任されたのが若き日の目暮だった。
しかし、犯人はみどりと護衛の目暮ごと車でひき殺そうと突進。目暮は自分の体を盾にして彼女を守り、みどりは全身を強く打ちながらも一命を取り留めた。そしてこの時、目暮は頭部に大きな傷を残すことになった。
その後、2人は夫婦となる。若き日の目暮が命がけで彼女を守ったこの出来事は、2人の絆を象徴するエピソードでもある。彼が今も帽子を脱がない理由は、傷そのものを隠すためだけでなく、この“アツすぎる”馴れ初めを周囲に知られることへの照れ隠しでもあるようだ。