兵庫県内の福祉施設で勤務していた当時16歳の少女、るなさん。
重度の知的障害がある利用者の女性が、別の利用者に噛みつこうとしたのを止めたところ、「虐待ではないか」と他の利用者に申告され、2025年6月、兵庫県警に暴行の疑いで逮捕されました。
(るなさんの母親)
「(逮捕)当日すぐ接見禁止と言われたので一切会えない、会えていないです」
逮捕後、るなさんは一貫して容疑を否認。その後、釈放され、最終的には不起訴となったものの、PTSD=心的外傷後ストレス障害を発症したといいます。食事をとることができない日々が続き、2025年12月に16歳の若さで亡くなりました。
亡くなる直前の体重はわずか20kgほどでした。
(るなさんの母親)
「(警察署から)出てきたときにはもう…痩せ細って、抱きしめたときには骨だらけ。本当にもう恐怖心が彼女から抜けきれていないので、毎日「怖い、やめて」っていうことが毎日叫んでいた」
遺族は2026年6月、るなさんが死亡したのは長期間の勾留などの違法な捜査が原因だったなどとして、国や県に約1億円の損害賠償を求めて提訴。
さらに、捜査を担当した明石警察署の警察官3人と神戸地検の検事1人を、特別公務員職権濫用致死などの疑いで刑事告訴したことがわかりました。
勾留中、るなさんは1冊のノートを書き綴っていました。
(警察)
「本当はやったんだろう しょうじきに言え」
ノートには、涙でにじんだ跡も残されていました。
(るなさん)
「ママあいたい、ごめんねいつもありがとう」
提訴を受け、兵庫県警は「訴状が送達されていないことからコメントできない」としています。
この問題は、参議院法務委員会でも取り上げられ、取り調べ中の弁護人の立ち合いなど司法制度の見直しを訴えている森まさこ参院議員がきょう(3日)、日本の検察組織の改革を訴えました。
(自民・森まさこ参議院議員)
「16歳の少女るなさんが絶望の内に未来の夢を絶たれて死亡したその無念を晴らすために、そして今後一切、検察から無実の人がひどい取り調べを受けることがないように」
16歳という1人の少女の命をきっかけに、司法制度の見直しなども呼びかけられている中、遺族の思いは届くのでしょうか。