「借金2400万円」「使い道は…」月収250万円の風俗嬢(27)が「常連客を洗脳してまで」資産家男性を殺害した理由(令和6年の事件)

〈琵琶湖に浮かんでいたのは「55歳・資産家男性の遺体」…【犯人は半グレでも、ヤクザでもない】防犯カメラが捉えた「2人の男女」の正体(令和6年の事件)〉 から続く【写真】この記事の写真を見る(2枚)滋賀・琵琶湖で浮遊していた不動産会社社長の遺体。防犯カメラと不審な金の動きから浮上したのは、現役ソープ嬢の星川麻衣(当時27)と、その常連客である佐藤源次(同45)の二人だった。

 なぜソープ嬢と客である2人が、資産家社長を手に掛けるまでに至ったのか。その背景にあったのは、ホスト狂いの麻衣が仕掛けた甘い罠と、1200万円以上を貢ぎながら凶行へと操られていった佐藤の異常な執着だった。

 令和6年に滋賀で起きた事件の結末とは。なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の2回目/ 最初から読む )

◆◆◆
佐藤と麻衣は事件の3年前、ソープ嬢と客という立場で知り合った。佐藤は離婚後、自動車部品工場で働きながら、一人暮らししていた。

 佐藤が店に3回ほど通った頃、麻衣から「5万円」で店外デートを持ちかけられた。とは言っても、性行為が伴うものではなく、食事に行ったり、日帰り温泉旅行に行ったりするというものだった。

 それを麻衣は「あなただけは特別よ」と言って、まるで交際しているかのように振る舞い、自分がソープで働くようになった経緯をポツリポツリと話し始めた。

「私は4人きょうだいの末っ子として生まれたの。兄や姉は10歳以上離れてて、両親が高齢になってから生まれた子だったから、とても可愛がられた。でも、お金がなくて、私の夢は商業科の高校教師になることだったんだけど、奨学金を借りても足らなくて、結局は大学2年で中退してしまった。それから居酒屋やキャバクラで働き、デリヘルからソープへ。今でも奨学金や親の借金の肩代わりのために働いてるの」
この話に佐藤は共感し、何とか助けてやれないかと金を渡すようになった。麻衣が「マンションの家賃が払えず、追い出される」と泣きついてきたときには、同じマンションの別の部屋を佐藤名義で借り、初期費用18万円のほか、毎月の家賃9万円も佐藤が負担することになった。

 出会って1年ほど経った頃、佐藤と麻衣は婚姻届に署名し、「借金がなくなり、生活資金が貯蓄できたら、結婚しよう」と約束した。

 そのために佐藤は本業のほかに最大4つも副業をこなした。麻衣に金をねだられると、言われるがままに送金していた。

 ガソリンスタンドでアルバイトしていたときには、麻衣に店の金の横領をそそのかされ、実際に横領して麻衣に渡したこともあった。麻衣に貸し付けた金は総額1200万円にもなった。それでも「結婚してくれるんだったら、返さなくていい」と考えていた。

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