【詳しく】3200万円相当のネックレスの「運び役」当日に指示され公園トイレで回収 21歳の男「お金が欲しかった」

ことし6月、北九州市小倉区の貴金属店に2人組が押し入り、時価総額3200万円相当の金のネックレスを奪った強盗事件です。「実行役」として逮捕された少年2人が公衆トイレに隠したネックレスを回収した「運び役」とされる21歳の男の初公判が9日、開かれました。検察は男に、拘禁刑2年と罰金30万円を求刑しました。貴金属店強盗の疑いで逮捕の少年2人 計1500万円の報酬は受け取れず ネックレスを公衆トイレで受け渡し トクリュウか
この事件はことし6月、北九州市小倉北区竪町の貴金属店に押し入った2人組が店員に刃物を突きつけ、金のネックレス22点、時価総額3200万円相当を奪って逃走したものです。

福岡県警はことし7月、強盗などの疑いで「実行役」とされる、いずれも無職の福岡県大牟田市の16歳の少年と、友人のみやま市の17歳の少年を逮捕しました。

2人は“闇バイト”に応募し、SNSで指示を受けていたとみられています。警察の調べに対し「遊ぶ金欲しさにやった」と、容疑を認めています。

2人は事件後にタクシーで逃走し、福岡市中央区の公園の公衆トイレにネックレスが入ったリュックサックを隠したとみられています。
これを回収した「運び役」として、福岡県糸島市の左官工の男(21)がことし7月に逮捕され、組織犯罪処罰法違反の罪で起訴されていました。

9日、福岡地裁小倉支部では、21歳の左官工の男の初公判が開かれました。

起訴状によりますと、左官工の男はことし6月、少年2人が福岡市中央区の公園内の男性用トイレに隠し置かれた3200万円相当の金のネックレスが入ったリュックサックを、犯罪で得たものと知りながら回収した罪に問われています。
初公判で男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、男がこれまでの取り調べに対し「私が運ぶのは、やばいネックレスで、窃盗や強盗で得たものだろうと思っていたが、お金が欲しかったから運ぶことにした」などと話していることを明らかにしました。
その後の証拠調べでは、男と「指示役」の生々しいやり取りが明らかになりました。

男はSNSを通じて知り合った指示役の男から、事件当日に電話を受けたといいます。「物を運べば6万円の報酬を支払う」などと言われ、男は金欲しさに承諾しました。

物の受け渡し場所は、福岡市中央区の「天神中央公園」だと告げられ、さらに運ぶ物がネックレスだと明かされました。

その後も、指示役から電話で「警察官から職務質問を受けて中身を見られたらやばい」と言われ、男はこの一連の会話でネックレスが犯罪行為で得られたものであると認識したということです。

被告人質問で検察側から「犯罪で得たネックレスだろうと思っていたのに、犯行に及び、立ち止まらなかったのはなぜか」と問われると、男は「自分自身が深く物事を考えなさすぎて、やめようという考えにならなかった」と話しました。
検察側は「SNSを活用した組織的な犯行で、捜査機関による追及を免れるため共犯者同士が面識を持たないように細心の注意を払い、犯罪収益の受け渡しを行っていて、極めて巧妙で悪質」と指摘しました。

その上で「報酬目当てに、安易に犯行に及んでいる」として、男に拘禁刑2年と罰金30万円を求刑しました。

一方で、弁護側は「被告は犯罪グループの末端に過ぎず、当時、報酬金も受け取っていない」「安易に犯行に及んだことを真摯に反省しており、更生の道を歩み始めている」などとして、罰金30万円を加えないことや執行猶予付きの判決を求めました。

判決は10月22日に言い渡される予定です。

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