東京での無差別殺人を計画したとして、富山県滑川市の毛利勝己容疑者(53)が殺人予備の疑いで逮捕されました。
警視庁によりますと、毛利容疑者は東京都内で無差別殺人をする目的で、凶器などを準備していたとみられています。
男のものとみられるSNSには「一人で死んでも糞面白くも無い、一人でも多く道連れにしないと」と投稿されていました。
逮捕の3日前には、自宅近くの防犯カメラに、黒いリュックサックを背負った毛利容疑者とみられる人物の姿が映っていました。
同じものかは分かりませんが、逮捕された際、毛利容疑者の自宅からは黒っぽいリュックサックが見つかり、中にはナイフが1本入っていたということです。
調べに対し、毛利容疑者は「東京で無差別事件を起こせばその場で射殺されるか死刑になり、死ねると思った」などと供述しているということです。
実は、毛利容疑者は事件を起こしたいという衝動をある人物に伝えていました。都内に住む大友秀逸さん(50)です。大友さんは、毛利容疑者から送られてきたメッセージを見て、警察に情報提供しました。
大友秀逸さん
「秋葉原事件を起こして楽しく死んでいこうと思うみたいな、ちょっと不謹慎なことをいきなり表で見える形で言ってきた」
今月1日、大友さんに送られてきたメッセージには、次のように書かれていました。
毛利容疑者からのメッセージ
「初めまして、こんばんは。最近生きるのにも疲れてきたんで、秋葉のように楽しくヤッて死んでもイイかとよく思うようになりました。」
メッセージにある「秋葉」とは、18年前に東京・秋葉原の歩行者天国で7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件のことです。
事件を起こした加藤智大元死刑囚と大友さんは元同僚で友人でした。大友さんは現在、罪を犯した人などの立ち直りを支える保護司として活動しています。
大友秀逸さん
「(秋葉原事件の)被害者の方が泣き叫ぶ声があって、加害者が生まれた瞬間に被害者が生まれちゃうから、どうやって加害者を減らすか考えた結果が保護司だった」
毛利容疑者は、大友さんがメディアに出演しているのを見て連絡してきたということです。当初、大友さんは日常的に多くのメールが来るため、その一環だと感じていたといいます。
しかし、毛利容疑者からのメッセージは1通では終わりませんでした。
逮捕の2日前には「秋葉のような7人くらいの命を奪うことで被害者遺族の感情に残り伝説として残りたいみたいな」というメッセージが届いたといい、
大友さんは「本当に事件を起こそうと思っている人なら気をつけなきゃいけないかもな、くらいはうっすら(思った)。でも確信までは至っていない」と当時の心境を語りました。
その考えが確信に変わったのが、逮捕前日のやりとりだったといいます。
毛利容疑者からのメッセージ
「東京に片道切符で行く予定ではあります」
大友さんからのメッセージ
「それは事件を起こすという意味になりますか?」
毛利容疑者からのメッセージ
「事件の有無は明言しようと思えていません」
このやりとりについて大友さんは次のように話します。
大友秀逸さん
「明確に否定もしなければ肯定もしなかったので、これはかなりの確率で実行を考えてるんじゃないか、それがもう決定打」
“事件を起こすかもしれない”と感じた大友さんは、すぐに警察に通報したということです。
大友秀逸さん
「孤立していた何かがあるのかもしれないし、支える人が周りにいなかったのかもしれない」