千葉県柏市の病院に入院していた当時75歳の患者の点滴に排せつ物(大便)を混入し殺害した疑いで、元看護師の古川美由紀容疑者(51)が逮捕されました。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏が出演。このような事件は「聞いたことがない」と率直な驚きを示しました。
現時点で判明していることや専門家への取材などから、事件の背景や今後の捜査のポイントを詳しく解説しました。
点滴への異物混入事件はこれまでも度々発生してきました。
過去には筋弛緩剤や消毒液、空気を注入するという事例があったということです。
しかし今回の手口は、それらとは一線を画すものでした。
元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏は、「体内に排せつ物を入れるなんて、ちょっと考えられないことですよね。排せつ物を入れるというのは聞いたことがない」と率直な驚きを語りました。
近畿大学病院安全管理センター医療安全対策部の武本智樹准教授によると、点滴に大便が混入した場合、血管内に大量の菌が入り込み、細菌などで起こる炎症反応である「敗血症」を引き起こします。
その結果、多臓器不全で死に至る危険があり、急激に容体は変化し、少量でも死に至るおそれがあるということです。
今回の被害者も、体調が急変した翌日に死亡しました。
司法解剖の結果、死因は多臓器不全であり、体内から排せつ物に含まれる細菌が発見されています。
事件が発生したのは、ことし1月29日夜から30日朝にかけての夜勤中でした。
病院の会見によると、事件当日の夜勤では古川容疑者と准看護師Aの2名が、全32病床の病棟を担当していました。病棟は2人で半分ずつ受け持ち、古川容疑者が「リーダー看護師」として病棟全体の管理も行っていました。
被害患者の病室は古川容疑者の担当ではありませんでしたが、「被害者の病状が心配だから立ち寄った」という理由で複数回病室に出入りしていたのを准看護師Aが確認していました。
そして30日午前4時過ぎ、准看護師Aが被害者の病室を巡視すると、被害者から「苦しい」という訴えがありました。