神戸市中央区のマンション一室で6月、大型冷凍庫から元住人の男性の遺体が見つかり、元妻の無職望月亜紀容疑者(50)が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、部屋の電気の供給が昨年10月に止まっていたことが、捜査関係者への取材でわかった。望月容疑者の口座残高が不足して電気代が引き落とされなかったためで、兵庫県警は、電気が止まったことで遺体の腐敗が進み、事件が発覚したとみている。
遺体は、この部屋で望月容疑者と暮らしていた西口豊さん(1969年1月生まれ)。2011年12月頃に死亡したと推定されている。
捜査関係者によると、冷凍庫は、西口さんがギョーザをインターネット販売するのに使う目的で、望月容疑者が購入した。望月容疑者は12年12月、西口さんとの離婚届を役所に提出。部屋を転居した後も賃貸契約を続け、電気代は口座引き落としで支払っていた。
しかし、口座残高が足りなくなって昨年7月を最後に支払いが止まり、同10月16日に電気の供給が停止。今年6月20日、「異臭がする」との通報をきっかけに遺体が見つかった。
神戸地検は14日、望月容疑者を死体遺棄と死体損壊の罪で起訴した。起訴状では、望月容疑者は11年12月頃、マンション一室で、西口さんの遺体を切断するなどし、上半身と下半身をそれぞれ土のう袋などに詰めて冷凍庫に入れ、今年6月20日までの間、遺体を隠したとしている。地検は認否を明らかにしていない。
県警は、司法解剖で特定できなかった西口さんの死因を詳しく調べ、殺人容疑で捜査を続ける。