兵庫県内の当時16歳の少女が不起訴後に死亡した問題について、参議院法務委員会で7月9日、自民党の森まさこ議員は、取り調べの録画などを理事会で視聴できるよう求めました。
兵庫県内の障害者福祉施設で働いていた少女(当時16)は、2025年、利用者が隣にいた人にかみつこうとしたのを制止した際の対応を巡り、暴行容疑で逮捕・勾留されました。
遺族によりますと、少女は無実を訴えましたが、自白を強要されるなどして精神的に追い込まれたということです。そして、不起訴になった後、PTSDや摂食障害などに陥り、2025年12月に亡くなりました。
遺族は、違法な捜査や身体拘束が原因で死亡したなどとして、国と兵庫県に損害賠償を求めて提訴しています。
この問題について自民党の森まさこ議員は、9日の参議院法務委員会で、法務省としての見解を求めました。
森議員
「無実、無罪、えん罪で、証拠はのちに虚偽と判明した目撃証言1つのみ。勾留延長や再延長までして。少女の直筆の被疑者ノートで『本当はやったんだろう。正直に言え。今言ったら楽になるぞ。〇〇は言ったぞ。やったことは仕方がない。なんで〇〇と言ってることが違うんやろうな』など単なる自白強要にとどまらず、共犯とされた男性が実際は自白していないのに自白したかのように虚偽事実を告知し、自白を迫る様子が明確に記されています。『怖かった』『27日にバイバイできると思っているの。少年(院)いきたいんか?いつまでがんばるん?お母さん困らすな』と取り調べの対応として不適切極まりない様子が記されています。たった16歳の少女を18日間閉じ込めて、母親にも会わせないで孤独に追い込み 死に至らせた。この国でまだこのような取り調べがなされているのかと、がくぜんといたしました」
訴えについて平口洋法務大臣は「個別事件における捜査の具体的内容に関わる事柄であることから法務大臣としての所見・主観を述べることは差し控えたいと思います」と回答しました。
森議員
「これは決して個別事件の問題だけではありません。警察全体の問題です。検察が本来の機能を果たしていれば。検察が請求しているんですよ。勾留も勾留延長も」
森議員は、国会の調査権限(国政調査権)に基づき、取り調べの録音や録画を視聴できるよう委員長に求め、理事会で協議されることになりました。