6日、愛知県警の捜査員が大阪拘置所に面会に来たとみられる10代の男に対し、任意同行を求めて声をかけようとしたところ、男はその場から逃走した。
幅およそ90メートルの大川に服を着たまま飛び込んで対岸まで泳ぎ切った後、別の人物が運転する車に乗って逃走したとみられています。男の行方は現在も分かっていない。
愛知県警の対応に問題はなかったのか。元兵庫県警刑事部長の棚瀬誠氏が解説した。
今回の愛知県警の対応に問題はなかったのか。棚瀬氏は、現場が大阪で愛知県警の管轄外であったことを踏まえ、手続き上のルールを説明した。
棚瀬誠氏:容疑者の逮捕や、関係先の捜索・差押えが他府県に及ぶことは多くあります。そういった捜査活動を管轄外でする場合には事前に情報を提供・共有するというルールになっています。
逮捕状を取得していたということですので、もしこの現場や大阪での逮捕状の執行を想定しているのであれば、少なくとも3人は捜査員がいたのではないかなと思います。
また、今回出動したのが愛知県警の組織犯罪特別捜査課であったことについては、「特殊詐欺を代表とする犯罪組織が関与する事件を捜査する部署」と説明した。
その上で、男が逃走したことについて、棚瀬氏は「一番残念なのは愛知県警の捜査員だと思いますけれども、率直なところをこれは失敗と言わざるを得ないと思います」と話した。
一方で、今回の事態が「失態であるということまでは厳しく言えない」と述べた。
棚瀬誠氏:職務質問をする前に逃げられたとか、例えば捜索・差押えをしようと思ったときに現場に関係者がいなかったとか、いろいろな“イレギュラー”が起きます。
これをもって、すべての捜査が失態であるということまでは厳しく言えないんじゃないかと思いますけれども、本当に結論としては残念な結果ということだと思います。目的は果たせなかったということにはなるわけですからね。