2025年6月、熊本市で157匹のネコの死骸が見つかった事件から約1年となり、愛護団体たちが一周忌の法要を行いました。動物の命を守り、つなぐために人間ができることは何か。岐阜県で始まっている取り組みを取材しました。
7月4日、益城町のペット霊園で行われた一周忌法要。30人以上が集まり、死を悼みました。
【NPO法人犬ねこみらいサポート 中野裕子代表】
「この1年間いつも思うのは、この子たちはどうしているのかなと」
2025年6月、熊本市の民家で157匹のネコの死骸が見つかった事件。ネコを預かっていたボランティアが飼育崩壊を起こしていたのです。白骨化し、段ボールの中にまとめられていた死骸…エサを与えられず衰弱死したとみられるネコもいました。3か月後にボランティアは逮捕され、罰金10万円の略式命令を受けました。
現場から救出されたネコは15匹。そのうち2匹は感染症で死にました。
【慰霊式を主催した動物愛護団体「フィリア」 田尻みゆき代表】
「この子たちは私たち以上に無念だったので、もうこれが繰り返さないように忘れずに伝えていく」
家族の一員ともいわれるペット。一方で、熊本市愛護センターには、ネコに関する苦情や相談が年間1000件以上寄せられます。近年では、高齢者が飼育できなくなるなどして愛護センターが飼いネコを引き取るケースも増えています。2025年度に引き取ったネコは101匹。このうち4世帯では10匹以上飼育していました。
飼い主の都合で行き場を失うネコ…。そんな中、人間が責任を持って動物の命をつなぐ制度が始まっています。岐阜市にあるNPO法人「人と動物の共生センター」。代表で獣医師の奥田順之さんです。
【NPO法人「人と動物の共生センター」 奥田順之代表】
「お父様が亡くなられたということで、ご心痛いかばかりかと思いますけれど…動物たちがいまペットホテルにいるということですかね」
この日の電話は、高齢の父が亡くなり、「飼っていた犬を引き取ってほしい」という息子からの相談でした。
【NPO法人「人と動物の共生センター」 奥田順之代表】
「こうなってから連絡するんじゃなくて、事前に備えておいていただきたい」