佐賀県伊万里市の寺で6月、本堂などが全焼した火事は、放火事件に発展しました。寺に火をつけたとして逮捕されたのは、僧侶見習いの男です。「修行の量」に不満があったと話しています。【画像】「寺から火が」本堂と庫裏が焼ける 住職らは避難して無事 佐賀
■野口明日香記者
「こちらは現場となった円通寺前です。入り口はブルーシートで覆われています。」
伊万里市松島町の円通寺で6月30日、寺の本堂や、住職や僧侶が居住する「庫裏(くり)」と呼ばれる建物が全焼しました。
出火当時、庫裏に僧侶見習いの2人がいましたが、避難して無事でした。
伊万里市教育委員会によりますと、円通寺は14世紀ごろの創建と伝えられ、全焼した本堂は明治時代の1884年に建てられたといいます。
■近隣住民
「火が高く上がって、赤い火の粉がですね。本堂の辺りが(燃えていた)。」
警察は関係者への事情聴取や防犯カメラの捜査などから、寺に火をつけた疑いが強まったとして、庫裏から避難した僧侶見習いの一人、森永吉容疑者(28)を、現住建造物等放火の疑いで、7月6日未明に逮捕しました。
調べに対し、「人生のすべてが嫌になった」と容疑を認めています。
森容疑者は去年4月から寺で修行していて、「ほかの見習いに比べ、お経などの修行が多く、言葉で叱られるほか、警策(きょうさく)で叩かれたり、頭を平手打ちされたりすることがあった」と、指導のあり方や修行の量に不満があったと話しているということです。