那覇区検は3日までに、国指定天然記念物のオカヤドカリ計3869匹を沖縄県内で捕獲して移動させたとして、文化財保護法違反の罪でベトナム国籍の男女4人を略式起訴した。那覇簡裁は34歳と36歳の男性に罰金40万円、31歳と51歳の女性に罰金30万円の略式命令を出した。いずれも1日付。【動画】オカヤドカリ密猟か、男逮捕
那覇地検によると、4人は氏名不詳者らと共謀の上、正当な理由もないのに、2025年8月から26年5月にかけ、県内でオカヤドカリ計3869匹を捕獲して移動させたとしている。
4人は5月19日、オカヤドカリを段ボール箱に詰めて那覇市内のコンビニに移動させたとして逮捕された。県警によると「捕ったら駄目だと分かっていた」などと話していたという。
オカヤドカリの一種で、県内などに生息する「ムラサキオカヤドカリ」は特に海外でペットとして人気がある。近年、違法捕獲が目立つようになっている。
今回の事案は、コンビニから段ボール箱を集荷した配送業者が、異変に気づいて那覇署に通報し、発覚した。県教育庁文化財課の担当者は「配送業者など関連機関には、密猟防止に向けて協力いただいており、対策は強化されてきている」と話す。
一方、今回捕獲されたオカヤドカリの多くが、小さい個体だと指摘。「これまでは握りこぶし大の大型個体を違法捕獲した事案が多かったが、小型の個体まで根こそぎ持っていこうとしている。非常に衝撃を受けている」と危機感を示す。海を利用する県民に対し「バケツを持って茂みでヤドカリ類を捕獲するなど不審な動きを見かけたら、警察に通報してほしい」と呼びかけた。