性犯罪、被害女性の9割が「1人でいる時」 尾行されるリスクを減らすには?気を付けたい6つのタイミング

神戸市のマンションで8月、住人の女性が刺殺された事件。殺人の疑いで逮捕された容疑者の男は、面識のない女性を長時間尾行し襲った疑いがある。警察庁の調査(2018年)によると、性犯罪などの被害を受けた女性の9割が「1人でいる時」だったといい、市民防犯インストラクターの武田信彦さん(48)は、時間や場所を問わず1人になる瞬間に注意を呼びかける。日常で不安を感じる場面で実践できる、危険を寄せ付けないコツを聞いた。(聞き手は吉田真紀)■神戸市で被害にあった女性と容疑者の動き【図解】
外見や年齢性別は関係なく、あくまで言動から判断します。ただ、悪意や犯罪の気持ちがある者は、不審な言動をギリギリまで見せません。そこで重要なのは「防犯的違和感」。しっかり観察して、「何か変だな」「ずっと付いてきている気がする」など、違和感を大事にしてください。

 「駅の方向はどっちですか」「気分が悪いのですが、この辺にトイレはないですか」。欺いたり優しさにつけ込んできたり、あの手この手で二人きりに持っていこうとされることもあります。本当に困っているのではと葛藤するかもしれませんが、違和感があったら「ごめんなさい。他の人に言ってください」と断る選択肢を持ってほしいです。
悪意・犯意を持つ者は、「後方を見ない」=「隙が生まれやすい」と考えて尾行します。振り返り、後方の歩行者へ意識を向けるほど警戒心や抵抗力があると伝わり、「気付かれたかも」と思わせます。道の片側に寄って振り返ると、死角がなくなり確認しやすいです。必ず周囲や後方を確認してほしいのは(1)駅やコンビニを出た時(2)信号待ち(3)自宅の敷地に入る時(4)オートロックの解除時(5)エレベーターや外階段の利用時(6)自宅玄関の解錠時-です。

 自転車は後方を確認しにくく、スクーターなどで尾行されやすいです。駐輪場に入る前や信号待ちの時は、必ず後方確認をしてください。
防犯ブザーを鳴らして、広範囲に異変を知らせるのが一番です。「怖いな」「不安だな」と思った時点でブザーを手に持つことが大原則。本当に逃げなければいけない危険な状況では、鳴らしたブザーを投げ捨てるのが効果的です。自分が右側に逃げるなら、投げる方向は逆の左側へ。右と左に相手の意識が分散し、逃げる時間を生み出します。

 ブザーは丈夫で音が大きいものを持ってください。選ぶ際の一つの基準は、全国防犯協会連合会推奨のブザーです。なんとなく不安な時にも、数秒だけ鳴らす「ちょい鳴らし」も、「無理だな」と思わせるのに有効です。

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