ブラジル・サンパウロ州リメイラで起きた悲劇に新展開があった。6月13日(現地時間、以下同)、地上約40メートルの高さにあるポンテ・ド・エスケレート(通称「骸骨橋」)から飛び降りるロープジャンプに挑戦した21歳女性が”ロープなし”で投げ出され、死亡した事故において、現地警察は6月20日朝までに新たに3名を逮捕した。これにより逮捕者は合計6名となった。【写真を見る】命綱のロープなしで、地上約40mの高さから投げ出されたマリアさん(21)。落下の瞬間を捉えた映像
「亡くなったのは、民間会社のツアーで橋を訪れていたマリア・エドゥアルダ・ロドリゲス・デ・フレイタスさん(21)。SNSには事故が起こるまでの様子を捉えた動画が拡散されており、世界中で波紋を広げていました。事故後、現場からは複数名のスタッフが逃走しましたが、まもなく確保。同日、マリアさんの落下に直接関与したインストラクターの3人が逮捕されました。
今回新たに逮捕されたのは、イベント責任者や安全管理責任者らを含む男女3人。当局によると、ロープジャンプの主催団体は、公式な許可や登録を得ていない”非公式(違法)会社”であることが判明しているようです」(海外ジャーナリスト)
捜査の進展と並行して、ブラジルの大手ポータルサイト「G1」は事故に関する新たな映像を公開した。これまでSNSを中心に拡散されていた動画は、マリアさんが命綱なしでスタッフによって投げ落とされるまでの映像だったが、今回公開されたのは、マリアさんの”落下直後”に混乱する現場の様子を捉えたものだった。
「当日、参加予定者は約100人にものぼっており、現場には順番を待つ複数の客がいました。報道によると、動画は現地のテレビ局『EPTV』が独自に入手したもので、映像には他の客とみられる音声が残っていました。『待て待て待てウソだろ!』『ロープが切れたのか!?』などと叫ぶ声が聞こえ、現場の緊迫した様子が伝わってきます」(同前)
ロープジャンプのイベントには、マリアさんの婚約者も同席していた。悲劇が起きたのは、その婚約者の目の前でのことだった。
遺族は6月20日、現地メディアを通じてコメントを発表。悲痛な胸の内をこう明かした。
〈ドゥーダ(マリアさん)は、将来に向けて多くの夢を抱いていました。交際中のパートナーとは近々結婚する予定で、自分の家族を築き、祖父母に孫を合わせる喜びを届けたいと願っていました。こうした人生の計画は、突然奪われてしまったのです。(中略)事件は到底容認できるものではありません。今回の事故で私たちは、深い苦しみと怒りを抱いています〉(遺族のコメントより一部抜粋)
遺族は、こうした事故が二度と繰り返されぬよう、現地警察や司法による迅速で真摯な対応を求めているという。