今春、広島県警の警察学校に入校した新人警察官たち。2026年は、女性の割合が4割以上と過去最多です。入校して1か月余り仲間とともに奮闘する新人警察官を取材しました。
一斉放送とともに警察学校の一日が始まります。警察体操に、グラウンドを何往復もランニング。そのあともトレーニングを重ねます。体力づくりが警察官の基本です。
2026年、広島県警の警察学校に入校した143人のうち、女性の割合が4割以上と過去最多です。
その中の一人、横原茉日琉(まひる) 巡査(19)です。
Q.毎日トレーニングされている?
■横原 茉日琉 巡査(19)
「あさ走ったり、サーキットトレーニングしたり、朝からしてます。」
Q.きついですか?
■横原 茉日琉 巡査(19)
「朝、起きてすぐなので結構きつい。」
その後も・・・。
男女関係なく必死に走ります。
Q.朝走ったあとに、また走る?
■教官
「このクラスだけ、1か月。」
Q.体力が、まだ足りない?
■教官
「足りないというよりは、警察官としては体力が大事なので。」
この日は「大点検」。手錠や警棒など携行品に不備がないかを点検します。学校長たちが確認する間、空気が張り詰めます。
■教官
「動きが緩慢なんよ、お前ら!伸ばす動作が特にじゃ。」
犯人を威嚇し自分の身を守るため、警棒は素早い抜き差しが求められますが・・・。
■新人警察官
「(警棒が)非常に硬くて、自分のだけ。空気が?」
■教官
「大丈夫。」
動きを合わせるのも至難の業です。
■新人警察官
「こんなに、みんなしてくれとるのに、なんで自分が遅い・・・。」
女性警察官たち互いに助け合います。
■小早川 教官
「明るくなった印象を受けますし、柔らかいイメージ。私のときは4人しか女性警察官がいなくて、意見を言い合うところがなかったが、今は毎日意見交換して情報共有して、すごいなと思います。」
厳しい教練のあとは、つかの間の休息です。
Q.ご飯の時間は楽しみ?
■新人警察官ら
「唯一の楽しみの時間です。」
「間違いないです。」
「そうですね。怒られないので。」
「何も気にせずにしゃべれて楽しい時間です。」
お昼が楽しみなのは、新米警察官だけではありません。愛妻弁当を毎日持参する副校長。新入生の近況を尋ねると。
■永井 邦明 副校長
「(警察は)色んな問題・課題、問題処理が出てくる。110番で。それを解決していく作業。課題に対して、まっすぐに前向きに取り組めるかどうかが問題なだけ。能力とか習熟度に差はあるかもしれないけど、入校から1か月したら見違えている。」
警察に欠かせないのが「逮捕術」。柔道や空手など、武術の要素が含まれています。犯人からの攻撃を瞬時にかわし、制圧するための訓練です。女性警察官の身長や体格などを考慮した指導もあるといいます。
■寺岡 教官
「体の小柄なところ、体重が乗らないところを、しっかりポイントさえ押さえれば同等の打撃ができるので、特に女性が増えたので教えていっています。」
横原さん、お手本に抜擢されました。幼いころから習っている空手や少林寺拳法の技が、いかされます。男女ともに切磋琢磨し、日々の鍛錬を重ねます。
入校から約1か月。この日は、拳銃貸与式です。警察官だけが持つことを許される拳銃が貸与されます。
Q.警察官になったという感じ?
■新米警察官
「はい。いよいよ。より重みを感じます。」
Q.(拳銃をもらう)練習ですか?
「練習です。」
Q.拳銃を手にされるのは?
「重みしか感じない。怖い。練習はしたけれど、練習しても怖い。」
新米警察官たちは警察学校で、さまざまな教練を受けながら一人前の警察官を目指します。仲間たちとともに一歩ずつ成長しています。
不安でいっぱいだった入校式から1か月あまり。警察官としての覚悟が芽生えていました。
■横原 茉日琉 巡査(19)
「まとまりがない時期だったり、自分のやるべきことが多くて、あまりまとまらないときがあった。全員で良くしていこうとミーティングを毎日している。学校でしっかり学んで、県民の安心と安全を守れるように頑張りたいです。」
警察官としての第一歩となる警察学校での学びは、来年1月まで続きます。
【2026年6月18日 放送】