英検替え玉、元塾講師「受験生に顔写真送るよう指示した」…合成写真を作成するためか

塾の教え子の代わりに英検を受検し、その成績を近畿大学の入試で悪用したとして逮捕された元塾講師の男(35)(大阪市浪速区)について、大阪地検は8日、私電磁的記録不正作出・同供用と偽計業務妨害の両罪で起訴した。
起訴状などによると、男は昨年9月、勤務していた塾「個別教室のトライ天王寺駅前校」(同市阿倍野区)に通う男子受験生になりすまして英検2級を受検。同11月、英検のスコアなどを使って近大の推薦入試に受験生名で出願し、英検と入試の業務を妨害したとしている。地検は認否を明らかにしていない。
英検では、男が受験生の名前と自身の顔写真で受検し、近大入試では受験生が、男の顔と合成した写真で受けて合格した。しかし、不審に思った家族が大学に連絡し、合格を取り消された。
捜査関係者への取材で、男が府警の調べに「受験生に顔写真を自分に送るよう指示した」と供述していることも新たに判明した。府警は、男が合成写真を作成するため、受験生に写真を要求した可能性があるとみている。
複数の捜査関係者によると、男は勤務先の塾で多くの生徒を近大に合格させていたという。
男は塾のウェブサイトで、指導で心がけていることとして「試験当日は一人で問題を解きます。正しい解を導き出す力を身に付けられるよう、知識のインプットを徹底させています」と述べ、生徒が独力で結果を出せるよう教えていることを強調。生徒に向けて「解き方や勉強方法を一緒に考えていきましょう!」と呼びかけていた。現在、これらの箇所はサイトから削除されている。
塾に通う男子生徒は「授業を受けていた生徒からは、優しい先生と聞いていた。『受からせてあげたい』と思って、替え玉受検をしてしまったのだろうか」と話した。

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