巨人前監督の阿部慎之助氏が5月26日に辞任して10日余りが経った。前日に18歳の長女に対する暴行の疑いで警視庁渋谷署に現行犯逮捕され、証拠隠滅や逃亡のおそれがないとして26日未明に釈放されたが、家族間のトラブルでチームに迷惑を掛けたとして辞任を決断した。交流戦から橋上秀樹監督代行が就任したが、トップの電撃辞任によって、残された巨人コーチたちの去就はどうなるのだろうか。【写真を見る】来季の残留が危うい打撃コーチ3名***
現役の監督が刑事事件で逮捕されて電撃辞任という前代未聞の出来事に、世間の反響は大きかった。監督辞任が発表された直後に、阿部氏の「復帰を願う会」がオンライン署名サイト「Change.org」に署名ページを立ち上げた。「阿部氏のこれまでの功績を改めて評価し、その再起を願う」と訴えた内容で、わずか2日後に13万筆を超えたため予定を早めて活動を終了した。署名の提出先は株式会社読売巨人軍、株式会社読売新聞グループ本社、各スポーツメディア・野球記者・フリーライター等だが、一般紙の運動部記者は「復帰できる可能性は極めて低い」と話す。
「SNSでこれほど復帰を熱望する声が多いことに驚きました。『親が子に手を出して注意できない時代になった』、『児童相談所と警察の対応が過剰すぎる』と嘆く声が多いですが、冷静な視点が必要です。虐待事件を未然に防ぐため、児童相談所が長女の相談を受けて警察に連絡したのは、決して過剰な対応だと思いません。また、親が子供に暴力をふるったからすぐに逮捕されるわけではありません。警察が現場に駆けつけて注意、警告しておさまるのが大半です。現行犯逮捕に至ったのは、現場の状況からこのまま阿部さんと一緒にいたら長女に危険が及ぶと判断したのでしょう。球団とすれば現役の監督が逮捕された事件に厳しく対応することは当然です。この状況で阿部さんのことに言及しづらい空気があることは確かですが、現場のコーチ、選手から復帰を望む声は上がっていません」