竹前美結容疑者栃木“強盗殺人”を指示した20代夫婦の「上に計画を立案した人物がいる」? 警察が進めるトクリュウ対策が“意外とずさん”と言われるワケ

またしても、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)による凶悪な事件が起きた。5月14日、栃木県上三川町(かみのかわまち)で富山英子さん(69)宅に複数の男が押し入った。犯人は金品を物色、富山さんを刃物で20カ所以上も刺して殺害し、長男と次男もバールで負傷させた。【実際の画像】タトゥーをチラ見せさせていた竹前美結容疑者警察は強盗殺人事件として捜査本部を設置し、これまでに実行犯の4人を逮捕。いずれも神奈川県内に住む16歳の高校生だったことで衝撃が広がっている。4人はSNSなどで接点があった指示役の命令で、事件を起こしたとみられる。

「4人の中には友人同士もおり、誰かに他のメンバーを集めさせた可能性もある。逃走していた指示役の20代の夫婦も逮捕されたが、警察は上位に計画を立案した人物がいるトクリュウ型犯罪だと見て、割り出しを進めている」(社会部記者)
警察当局は2022〜23年の「ルフィ事件」、24年の「闇バイト連続強盗事件」などを受け、トクリュウ摘発に向けて躍起になっている。

 警視庁は昨年10月に「匿名・流動型犯罪グループ対策本部」を発足させ、全国の警察の中心となって捜査を牽引すると表明。警察庁と連携して各道府県警からも捜査員を受け入れ、200人体制で、「首魁(しゅかい)」と呼ばれるトクリュウのトップクラスの摘発を目指した。

 ただ、警視庁のある捜査員は「正直なところうまくいっていない。幹部からハッパをかけられているが、現場と嚙み合っていないのが実態だ」と打ち明ける。
これを象徴するような事態も起きている。今月12日、東京・五反田で競合する飲食店グループの関係者を脅して暴行したとして、4人の男が逮捕された。

「警視庁は記者に『トクリュウとみられる』と説明。テレビ局には署に連行するシーンを入念に撮影させるなど、アピールに余念がなかったが、ボツにした社も多い」(警視庁担当記者)

 というのも、1年以上前に起きた単なるいざこざでしかなく、逮捕された4人は兄弟を含む地元の半グレのような存在。起訴が見込めないような、スジの悪い事件だったからだ。警視庁内部からも、「トクリュウ対策本部ができたので、点数稼ぎのためにやったようなもの。あれで成果を強調されても……」(前出・捜査員)という声が上がる。

 上層部からは「トクリュウと名がつけば何でもいいから事件を挙げろ」と、大号令がかかっているという。

 だが今回、栃木県で重大な事件が起きてしまった。しかも、現場周辺では不審人物や車の目撃など、先月から予兆もあったのだ。

「点数稼ぎではなく、栃木のような事件を未然に防がなければならない。忸怩たる思いだ」(捜査関係者)

 仮装身分捜査やSNS解析も活用し、より実効性のあるトクリュウ対策が求められている。

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