メンタルえぐられる…実在人物を描いたNetflix衝撃作(1)借金50億円、懲役370年…壮絶人生の記録

「事実は小説より奇なり」という言葉があるように、人生にはフィクションを超えるほどの波乱やドラマが詰まっている。成功の裏にある挫折や葛藤、そして時代に翻弄されながらも歩み続けた軌跡は、多くの人の心を強く揺さぶってきた。そんなリアルな人生をもとに描かれた、Netflixで観られる注目作5本を紹介する。第1回。(文・阿部早苗)
監督:武正晴(総監督)、河合勇人、内田英治
キャスト:山田孝之、満島真之介、森田望智、恒松祐里、柄本時生、後藤剛範、伊藤沙莉、冨手麻妙、小雪、伊原剛志、ピエール瀧、玉山鉄二、リリー・フランキー、石橋凌、國村隼

【作品内容】

 バブル経済に沸く1980年代。平凡なサラリーマンだった村西とおる(山田孝之)は、ある出来事をきっかけにAV業界へ転身する。型破りな発想と行動力で業界に革命を起こし、成功と挫折を繰り返しながら駆け抜けた半生を描く。

【注目ポイント】

 本橋信宏によるノンフィクション『全裸監督 村西とおる伝』を原作に、“AVの帝王”と呼ばれた村西とおるの半生を描いた本作。

 英会話教材の訪問販売を行う営業マンを経て、当時「ビニ本」と呼ばれたポルノ雑誌の販売、そしてアダルトビデオ業界へと転身。監督・カメラマン・男優として前例にとらわれない演出を次々と生み出した村西。

 一方で、未成年者出演による逮捕など波乱も多く、前科7犯、借金50億円、さらにハワイでの撮影をめぐる騒動では懲役370年を求刑されるなど、その人生はまさにバブル景気さながらの破天荒なものだったといえるだろう。

 そんな強烈な人物を演じたのが山田孝之だ。破天荒さだけでなく、人懐っこさやどこか憎めない人間味までも丁寧にすくい上げ、極端な言動にさえ不思議な説得力を与えていた。劇中では村西が見出した黒木香(森田望智)とのエピソードも描かれている。

 配信開始直後から大きな反響を呼び、物語は続編へと発展。シーズン2では、頂点に立った後の停滞や人間関係の亀裂が色濃く描かれている。

 実在人物だからこそ生まれる現実の重みとドラマとしての面白さが融合した稀有な一作である。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする