京都府南丹市の小学6年・安達結希さん(11)が遺体で見つかり、京都府警が父親の優季容疑者(37)を逮捕した事件。容疑者は殺害をも認める供述をしているというが、当初は行方不明男児の父親として警察や近隣住民らに結希さんの捜索をお願いしていた。そんな中、京都府警はどのようにして捜査を進めたのだろうか。【写真】防犯カメラが捉えていた容疑者の姿
大手紙社会部記者が事件を振り返る。
「3月23日に安達さんが行方不明になってから、29日には安達さんの親族が市内の山中で登校時に背負っていたランリュックを発見して以来、なかなか手掛かりをつかめずにいた。しかし、4月12日に、府警が靴を発見すると、翌13日に遺体が見つかりました。
容疑者は京都府警や消防団の捜索が迫る中、遺体を複数回移動させた疑いがあることも明らかになっています」
元神奈川県警刑事の小川泰平氏は4月7日に行われた安達さんの自宅裏の捜索について、鑑識やスーツを着た刑事がいたことなどを引き合いに、捜索のフェーズに変化があったのではないかと分析している。(関連記事:『行方不明・京都小6男児の自宅付近に規制線、私服捜査員の緊迫…「府警が勝負をかけにいった可能性もある」元刑事・小川泰平氏が指摘する”警察対応への違和感”』)
「どの段階で具体的な多くの情報が入ったかは分かりませんが、府警は容疑者の携帯電話の位置情報などの解析から遺体がある疑いのある場所を絞り込んで行き、発見に至りました」(同前)
当初は、犯行に手を染めていたことを隠匿していた優季容疑者。府警は容疑者の携帯の解析に加え、さまざまな捜査を進めていたと見られる。
「当初から府警は容疑者を疑いの目で見ていたことは容易に推測できますが、行方不明男児の父親を簡単には犯人視できません。そんな中で、携帯やドライブレコーダーの解析、先行して見つかったランリュックや靴の解析など多くの科学捜査が行われていました」(同前)
民事裁判などで使用するDNA鑑定などを行っている「法科学鑑定研究所」の山崎昭代表は、「微細な付着物からさまざまな情報が得られる」と指摘する。
「私たちが思っている以上に、遺留品には目に見えないほこりや粒子、繊維片などが付着しています。府警の科捜研(科学捜査研究所)は見つかったランリュックや靴からDNAや指紋を採取しているでしょう。指紋自体が即座に何らかの犯行等の証拠にならなくても、その付着場所や着き方などでもいろいろなことが分かります。
普段は触らないような位置についていたり、慌てて掴んだような指紋形状から犯行との関連性を推測できることもあります。
例えば軍手を使ってそのものに触れていた場合にも、軍手の繊維片などが付着していることもあり、そうなればそれはどのような商品でどこで買ったものか、といったことが分かることもあります」