埼玉県三郷市長に対して交流サイト(SNS)で虚偽事実を示すなどして名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕されていた、元市議の自営業関根和也容疑者(45)について、さいたま地検は9日、同罪でさいたま地裁に起訴した。関根和也氏が職員を威圧する様子 至近距離から身を乗り出し大声、相手の顔に迫る勢い
起訴状などによると、関根被告は昨年7月22日から同年12月31日までの間、三郷市長の名誉を毀損しようと考え、19回にわたり、SNSで市長に関して「公共事業の入札において、受託収賄事件及び公契約関係競売等妨害罪に関与した」などといった文言を投稿し、市長の名誉を毀損したとされる。
関根被告は昨年8月以降、市役所を訪れて職員に暴言を浴びせたりするなどし、市議会では除名処分が可決され、容疑者は市議を失職していた。
■「市長の逮捕及び起訴を求める」犯罪者扱いする投稿(以下、3月3日配信の記事)
元三郷市議が市職員に暴言を浴びせたり、市長に威圧的な態度を繰り返し議会を除名された問題で、埼玉県警吉川署は2日、三郷市長に対する名誉毀損(きそん)の疑いで、三郷市彦江1丁目、元市議の自営業関根和也容疑者(45)を逮捕した。容疑を一部否認しているという。
逮捕容疑は、昨年7月22日から12月31日までの間、木津雅晟市長(79)の名誉を毀損しようと企て、交流サイト(SNS)で、「受託収賄事件等の犯罪に関与した」「市長の逮捕及び起訴を求める」など計13件を投稿し、公然と虚偽事実を示し、木津市長の名誉を毀損した疑い。「投稿を行ったことは間違いないが、犯罪に抵触しない」と供述しているという。
関根容疑者は昨年7月の市議選で初当選。翌8月以降、市役所を訪れ市職員に暴言を浴びせたり、市長や市幹部を犯罪者扱いする投稿をSNSに繰り返し投稿していた。
市は市役所内で暴言を浴びせる関根容疑者の様子を動画で撮影するなど、容疑者の一連の言動を記録。SNSについても署に相談していた。
市議会は8月、関根容疑者の言動について政治倫理条例に基づく審査会を設置し辞職勧告を可決。12月には懲罰特別委員会が開かれ、除名処分を可決し、容疑者は失職した。
市は関根容疑者が議員になる以前から、同様の言動を繰り返していたとして、市長や市幹部が受けた被害を庁内で集約していた。県警は11月、市幹部に対し「犯罪者はここにいちゃいけない」など暴言を浴びせたとして、威力業務妨害の疑いで書類送検した。市は今年1月、今回の容疑で県警に告訴していた。署は今後、その他の幹部や市議の被害についても調べる。
木津市長は「元市議による長期間にわたる数々の卑劣かつ不適切な行為は決して許されるものではない。多くの市職員、議員らがSNSなどで誹謗(ひぼう)中傷を受けており、警察に相談をしている。捜査に全面的に協力し、カスタマーハラスメントなど、不適切な行為がなくなり、職員が精神的にも安心して働ける職場環境に戻ることを願っている」とコメントした。