東京・上野の路上で現金約4億2300万円を奪ったとして男7人が逮捕された事件で、警視庁は2日、7人のうち暴力団組員3人が所属する団体の上部組織の本部事務所を事後強盗容疑で捜索した。組織的な関与の有無など、事件の詳しい経緯を調べる。
捜索先は、東京都港区の指定暴力団住吉会と新宿区の同極東会、札幌市中央区の同山口組系3次団体の本部事務所。住吉会本部には午前10時半頃、スーツ姿の捜査員20人が事務所の一室に入っていった。他の本部事務所でも同じ時間帯に捜索が始まった。
事件は1月29日夜、東京都台東区東上野の路上で発生。中国籍の男性が、3人組の男に催涙スプレーをかけられ、現金計約4億2300万円入りのスーツケース3個が奪われた。現金は香港で金を買い付ける資金だったという。
警視庁は3月14日、指示役とみられる住所不詳の山口組系暴力団幹部、狩野仁琉容疑者(21)ら暴力団組員3人を含む7人を事後強盗容疑で逮捕。これまでに組事務所や自宅、車両を捜索し、被害金とみられる現金計約2950万円のほか、メンバーが被害金で購入したとみられる計約1200万円相当の高級車や腕時計を押収した。
事件から約2時間半後の1月30日未明には、大田区の羽田空港の駐車場で、別の男性4人が、スーツケースに入れた現金約1億9000万円を奪われそうになる強盗未遂事件も起こった。警視庁は上野の事件との関連を調べている。