「すごく、すごく、すごくヤバい組織なんだ」バリ島でバラバラ遺体が発見…DNAが“命乞い動画の男性” と一致、犯行グループの「軍事作戦のような拉致手法」が明らかに

〈ママ、パパ、お願いだから助けて。盗んだ1000万ドル(約15億円)を返せって言われているんだ……〉──2月下旬、ウクライナ人のイゴール・コマロフさん(28)とみられる男性が涙ながらに”命乞い”をする動画がXで拡散された。それとほぼ同時期の2月26日(現地時間、以下同)には、バリ島南東部のウォス川河口でバラバラ遺体が発見。当初、遺体は腐敗が進んでおり身元の特定は困難だったが、DNA鑑定の結果、3月4日にコマロフさん本人であることが判明した。【写真】コマロフさんの恋人で美女インフルエンサーのミシャロヴァさん。生前に投稿されていた、充実したバカンスの様子ほか
大手紙国際部記者が解説する。

「コマロフさんは2月中旬、インドネシア・バリ島で休暇を過ごしていたとみられます。2月14日には、同行していたウクライナ人インフルエンサーで恋人のイェヴァ・ミシャロヴァさん(25)のインスタグラムに登場しており、充実したバカンスの様子が確認されていました。しかし、2月15日ごろから行方がわからなくなっており、現地警察が捜索を進めていました」(大手紙国際部記者)

 現地警察はコマロフさんが誘拐されたとみて、関与が疑われる7名の外国籍の容疑者を特定し、うち1名を逮捕。逃走中の残り6名を指名手配した。コマロフさんはなぜ誘拐の被害に遭い、遺体で発見されることになってしまったのか……。

「誘拐犯の動機は、拡散された”命乞い”動画からうかがい知ることができます。動画に登場したコマロフさんとみられる男性は、両親に対して1000万ドルを誘拐犯たちに”返す”よう懇願。一連の事件は、1000万ドルを騙し取られた組織による”報復”と見る向きが強いです」(同前)
動画内で男性は〈誘拐されて、もう僕は違う国に連れてこられてしまった。お願いだから故郷へ連れ戻して〉〈どうか彼らと和解して。すごく、すごく、すごくヤバい組織なんだ……たとえギャングでも僕を助けられない〉と組織的な誘拐事件であることを繰り返し強調していた。現地メディアは、コマロフさんを拉致した手口が計画性に富み、かつ緊密な連携のもとに実行されたことを指摘している。

「誘拐犯らは、コマロフさんの居場所を恋人のミシャロヴァさんがインスタグラムに投稿した写真から特定した可能性があるようです。コマロフさんがバリ島南部ジンバランでスクーターに乗っていたところ、突然、複数台の車が囲み襲撃。まるで”軍事作戦のような”手法で拉致したと現地メディアは報じています。

 その後、コマロフさんを乗せた車は、バリ島南西部タバナン県にあるヴィラへ移動し、監禁されたとのこと。警察の調べでは、ヴィラの敷地内からコマロフさんの血痕が検出されたようで、そこでは拷問などが行われていた可能性も指摘されています。また、遺体は監禁場所から約30キロ離れた場所に遺棄されており、事後の隠蔽工作まで含めた計画的な犯行とみられています」(同前)

 一方、同行していた恋人・ミシャロヴァさんの行方は……。

「コマロフさんが行方不明になった約2日後の2月17日を最後に、インスタグラムの更新はストップしており、1か月以上が経った現在も沈黙し続けています。ネット上では『彼女も事件に巻き込まれたのでは?』と囁かれましたが、ミシャロバさんと姉妹でインフルエンサーのエスター・ロゴヴァヤさんによると、『困難な状況にあるが安全』とのこと。

 仮にミシャロバさんが事件に巻き込まれているとしたら、エスターさんがこれまでと同じくほぼ毎日SNS投稿をすることは難しいのではないでしょうか。今のところ、事件前と変わらぬスタイルで活動し続けているので、安否は確認できているということでしょう」(同前)

 コマロフさんに何が起きていたのか。いつかミシャロバさんの口から語られることはあるのだろうか──。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする