福岡県で、偽造した教員免許の写しを提出した罪に問われた元補助教員の男の裁判が行われ、男に実刑判決が言い渡されました。【画像】“わいせつ歴”データベース 約7割の学校で正しく確認されず
偽造有印公文書行使の罪に問われているのは、須恵町立中学校で補助教員だった近藤正仁被告(66)です。
起訴状によりますと近藤被告は、2021年に篠栗町で、去年には須恵町で、採用試験の際に偽造された中学校教諭の免許状の写しを提出したとされています。
去年12月、福岡地裁で開かれた初公判で起訴内容を認めた近藤被告。ことし2月の被告人質問で動機について答えました。
裁判官
「犯罪を犯してまで学校で働きたいと思うのは、なぜですか」
近藤被告(66)
「楽しいからです、楽しかったからです」
近藤被告は1985年に教員免許を取得しましたが、2005年に児童買春事件で有罪判決を受け免許が失効。2010年に再取得しましたが、2012年に無免許運転で有罪判決を受け再び失効しました。
その後は知人と養子縁組をして名字を変え、偽造された免許を使い回しておよそ20年にわたって教育現場に立っていました。
その間、2014年と2017年には教員免許を偽造して、使った罪で有罪判決を受け服役しました。
去年10月の逮捕のきっかけは、保護者から教育委員会への相談でした。
近藤被告は去年4月から須恵町立中学校で働き始めましたが、女子生徒に対し「掃除している姿がエロいね」と発言。保護者が近藤被告の名前を調べると、同姓同名の人物が「全国各地で教員免許の偽造などを繰り返している」とする情報を発見したのです。
連絡を受けた教育委員会が警察に相談し逮捕に至りました。
弁護士
「(先月の被告人質問) 免許を取り直すことが なかったのはどうしてですか」
近藤被告(66)
「過去の事件があるので教員免許をとっても採用されない。この仕事は免許がなくてもできるんだという気持ちがあった」
そして23日の判決公判。
裁判長
「教員免許を持っていないのに学校が楽しかった。学校で仕事がしたいなどという身勝手な考えで犯行に及んだ。常習性が顕著で法を守る意識は著しくにぶっている」
このように指摘し、懲役3年6か月の判決を言い渡しました。
弁護側は、控訴するかについて「今後検討する」としています。