ジェフリー・エプスタイン事件に関する新事実が明らかになった現在、イギリスのアンドルー元王子は快適なウィンザーのロイヤルロッジを離れ、サンドリンガムにある王室私有地内の荒れ果てた古い農場に移り住むことを余儀なくされた。【写真】ロイヤル・ロッジから荒れ果てた農場へ。これがロイヤル流のお仕置き?
アンドルー元王子には20年以上暮らしたウィンザーの広大な邸宅、30室もあるロイヤル・ロッジを出て行くしか道は残されていなかった。2025年秋、米国でエプスタイン関連の司法文書が新たに公開され、元王子と自殺した実業家、ジェフリー・エプスタインの関係がまたもやクローズアップされると、英国王室への圧力は強まった。数々のメールや写真、証言を目にした英国内外の人々は、それまでの住まいに暮らし続ける元王子に怒りを向けたのだ。元王子の引っ越しは英国王室により、2026年の初めに行うと発表されていたものの、こうした状況からスケジュールが前倒しにされた。
アンドルー元王子が今後暮らすことになるのは、ウォルファートン村のマーシュファームだ。元は農場だった場所で、サンドリンガム・ハウスからは約10キロ離れている。1862年にヴィクトリア女王の長男、のちのエドワード7世が購入した約70の王室私有不動産のひとつだ。英国のマスコミの表現を借りるならば「じめじめした場所にあるあばら家」のマーシュファームは、ヨーク公の暮らしを一変させるだろう。長い間空き家だった家屋には5室しかない。応接室が2つにキッチンが1つ、そしていくつかの付帯施設が備わっている。そのうちのひとつ、元厩舎は現在、地元企業によって活用されている。
居住できる状態になるまでには電気設備工事から改装工事、通信回線や衛星アンテナの設置など大規模な工事を要した。さらにセキュリティ面では、高さ約2メートルのフェンスに防犯カメラの設置、航空機立ち入り禁止区域の設定が必要だった。英「サン」紙によると、庭を占領したネズミやモグラを駆除するため、害虫駆除会社が急遽呼ばれたほどだ。これほど対応を急いだことは、英国王室がこの厄介な問題を早く片付けたいと願っていることを物語っている。ちなみにこの物件は英国の平均的な住宅よりも広いものの、メディアでは「靴箱ぐらいちっぽけな家」と称されている。