2月26日(現地時間)、インドネシア・バリ島南東部のウォス川河口でバラバラ遺体が発見された。遺体は死後3日以上経っているとみられ腐敗が進んでおり、現地警察はDNA鑑定を行い、身元確認を急いでいる。【写真を見る】美女インフルエンサー・ミシャロヴァさんの投稿に映っていたコマロフさん、タトゥーが遺体と一致しているとみられている
バリ島では、2月中旬からウクライナ人男性イゴール・コマロフさん(28)の行方が分からなくなっていた。現地警察はコマロフさんの誘拐に関与しているとして、7名の外国籍の容疑者を特定し、うち1名を逮捕。逃走中の残り6名を指名手配した。現在、発見された遺体との関連性を含めて捜査中だという。大手紙国際部記者が解説する。
「コマロフさんは、行方不明になる直前にバリ島で休暇を過ごしていたようです。2月14日には、同行していたウクライナ人インフルエンサーで恋人のイェヴァ・ミシャロヴァさん(25)のインスタグラムに登場しており、充実したバカンスの様子が確認されていました。
しかし、2月21日ごろ、Xでコマロフさんとみられる男性が”命乞い”をしている動画が拡散。そのショッキングな内容が波紋を広げていました。
動画の内容は、およそ3分間、両親に身代金を払うよう要求するもの。目の周りに黒いアザのようなものがあり、左手には包帯が巻かれているのが見て取れます。
彼は涙ながらに、すでに手足や肋骨に怪我を負わされたことを明かし、『ママ、パパ、お願いだから助けて。盗んだ1000万ドル(約15億円)を返せって言われているんだ……』『どうか彼らと和解して。すごく、すごく、すごくヤバい組織なんだ……たとえギャングでも僕を助けられない』と訴えました」
コマロフさんとみられる男性は、約3分間の動画で繰り返し「(両親が)盗んだ1000万ドル」と発言。動画の拡散元となったアカウントは、〈ウクライナのギャングたちが、危険な相手から1000万ドルを盗んだようだ。そして、その息子が誘拐された〉との文言を投稿している。
「動画の真偽は不明ですが、バリ島で発見された遺体にあったタトゥーが、動画内の男性のものと一致したため、事件と何らかの関係があったと考えられます。逮捕者がバリ現地の人でないことから、観光地でのトラブルではないでしょう。また、同時期に同じ場所で撮影されたとみられる別の動画も拡散されており、その内容は男性が詐欺の手口について細かく説明するもので、少なくとも特定の詐欺行為について詳しいようだった。一連の事件は、誘拐犯が騙し取られた1000万ドルの”報復”として企てたと見る向きが強いです」