今月、変死事案で駆けつけた集合住宅から現金1011万円を持ち去ったとして、大阪府警は4日、府警南堺署刑事課の警部補(52)を占有離脱物横領容疑で逮捕した。警部補は調べに容疑を認め、「つい魔が差してしまった」と供述しているという。
府警には昨年6月の段階で、警部補が「変死現場で現金を盗んでいる」との情報提供があったといい、過去にも同様の盗みを繰り返していた可能性があるとみて調べる。
発表では、警部補は今月2日昼、70歳代男性の変死事案の捜査で臨場した堺市南区の集合住宅の一室に置かれていた現金を持ち去った疑い。男性はこの部屋で一人暮らしだった。警部補は一報を受けて現場に駆けつけ、部下らと調べていたという。府警は、男性の死亡については事件性はないとみている。
府警によると、昨年6月頃、警部補に関する情報提供が寄せられたが、具体的な日時や場所はわからず、府警は水面下で調べていた。
警部補には今月2日の変死事案後、初めて事情聴取を実施。容疑を認めたため、翌3日に署内の警部補の机を捜索したところ、現金1011万円が見つかったという。
警部補は2024年3月に同署に配属され、殺人事件などを取り扱う刑事課の「強行犯係」に警部補として勤務していた。府警の警察署では、強行犯係の警部補が指揮役などとして現場に駆けつける役目を担っており、警部補も繰り返し臨場していた。
国井栄次・監察室長は「警察官としてあるまじき行為。捜査結果を踏まえて厳正に対処する」とコメントした。