宮城県岩沼市の海岸で保育士の女性が知人の男に殺害された事件の裁判が3月4日から始まります。厳罰を求める被害者の友人、そして被告本人に記者が面会して話を聞きました。
この事件が起きたのは2025年4月12日。
太白区の保育士・行仕由佳さん(当時35)が胸などを複数刺され殺害され、波消しブロックの隙間に遺棄された状態で発見されました。
逮捕されたのは、行仕さんと知人関係にあった岩沼市の無職・佐藤蓮真被告(22)でした。
佐藤被告の自宅からは行仕さんの財布が見つかり、近くの公園では犯行に使ったとみられる刃物を押収。警察は佐藤被告を殺人容疑でも逮捕しました。
佐藤被告は当初、警察の調べに対し「分からない」などと否認や黙秘をしていましたが、起訴の直前に供述を一転「自分がやった」と犯行を認めました。検察は殺人など4つの罪で佐藤被告を起訴しています。
事件からおよそ11ケ月…行仕さんが生まれ育った山形市。高校時代から友人で親友だった國井梓さんです。
國井梓さん
「めっちゃ明るい。めっちゃ元気で活発みたいな、ちょっと人見知りの部分もありつつ、ムードメーカーみたいな存在でした」
最愛の小学生の息子と2人で暮らしていた行仕さん。國井さんは、親友の悲報を遺体発見の翌日、行仕さんの母から聞きました。
國井梓さん
「息子のことを置いていくわけもないし、(母に)なんで行仕が死んだのって聞いたら、ちょっとだまり込んで、殺されたってことって聞いたら、そこで泣き崩れて「そう」って言われて」
事件の1週間前にも会う予定だったという2人。しかし、國井さんが体調を崩し日程を変更しました。
國井梓さん
「そこで会っていたら救えていたのではないかなって。行仕が死ななかった未来があったんじゃないかなっていう風にしか、もう思えない」
國井さんは、行司さんの家族に相談し、裁判での厳罰を求める嘆願書の署名活動を行いました。街頭での呼びかけやSNSでも拡散され、2025年8月から1万4331人の署名が集まり2026年2月、検察庁へ提出しました。
國井梓さん
「とにかく厳重処罰というのを願って、みんなが書いてくれたと思っています。どうして行仕が死なないといけなかったのかっていうのは、知りたい気持ちは本当にありますけど、それを本当の理由を本当の出来事を知れるとは思ってないです。知りたいけど」
國井さんは「佐藤被告が証言台で本当のことを話すとは思えない」とし、厳罰を求めています。