8日に投開票された衆院選で運動員らに現金を渡したとして、東京7区(港、渋谷区)に国民民主党から出馬した元都議ら女3人が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された事件で、運動員らが現金の受け取りについて口止めされていたことが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、陣営側が違法性を認識していたとみて調べている。
逮捕されたのは、元都議の入江伸子(63)(港区虎ノ門)、SNS運用支援会社代表の女(25)、陣営で会計事務を担当していたイベント企画会社代表の女(63)の3容疑者。逮捕は20日。
3人は共謀して公示後の1月下旬~2月上旬、運動員として入江容疑者への投票を呼びかけるビラ配りなどを手伝った10~20歳代の女子大生5人に対し、計27万円の報酬を支払った疑いが持たれている。
捜査関係者によると、入江容疑者は1月、自身のSNSの運用業務を委託していた支援会社代表の女に運動員を集めるよう依頼。2人はその後、選挙運動の見返りに報酬を支払うことを決め、イベント企画会社代表の女が支援会社代表の女の会社の口座に資金を振り込んでいたとみられる。
支援会社代表の女は自社でインターンをしていた大学生や知人らを運動員として集め、「お金をもらうのはだめだから、他の人には言わないでほしい」などと口止めした上で、日当1万円を支払っていたという。
同庁は、現金を受け取った運動員らについても、同法違反(被買収)容疑で調べている。
入江容疑者は元フジテレビ社員で、2017年から都議を2期務めた。衆院選では2万1018票を得たが、落選していた。