日本最高峰の大学の看板に泥を塗った前代未聞の醜聞。その渦中にある医師は、なんと皇室にも関係する人物だった。明治以来、150年近くにわたり紡いできた皇室と東大の歴史に傷をつける、不謹慎な言動を詳報する。【写真】接待の酒席で、羽を伸ばす佐藤容疑者。他、女性に囲まれテキーラを手に乾杯する様子なども
「いかがわしい違法接待に興じたその手で、軽々しくお体に触れていたかと思うと、言葉もありません。逮捕された元教授が皇族方の診察も担当していたと気づいてから、関係者の間では、このハレンチなスキャンダルがさらなる嫌悪感をもって受け止められています」(宮内庁関係者)
東京大学大学院医学系研究科元教授の佐藤伸一容疑者(62才)が、1月24日に収賄容疑で逮捕された事件。その余波は、いまだとどまるところを知らない。
「佐藤容疑者は、東大が設ける民間との共同研究の仕組みである『社会連携講座』を舞台に、民間団体への不当な要求を繰り返していました。餌食となったのは、消費者・企業からの相談窓口、教育、研究開発を行っている団体『日本化粧品協会』。同会は、リラックス効果やアンチエイジングに効くとされる大麻草由来の成分・カンナビジオール(CBD)を東大と共同研究することで、商品開発に生かそうと構想し、佐藤容疑者らに接触。
しかし、2023年頃に研究開発がスタートすると、次第に飲食店だけでなく、銀座の高級クラブや都内の性風俗店での接待を強要されるようになったのです」(全国紙社会部記者)
東大医学部卒でアメリカの名門大学でも研さんを積み皮膚科の権威だった佐藤容疑者。だが、知性に隠された、浅ましい彼の本性が徐々に明らかになっていく。要求はどんどんエスカレートし、前代未聞の接待にかかった費用は1年半で約1500万円に達したという。
みなし公務員である佐藤容疑者へのこうした接待は、贈収賄の対象であり、昨年から警視庁が捜査を進めていた。
「佐藤容疑者に連座し、贈賄の容疑で書類送検された協会の代表理事は『(講座において)民間団体は東大に研究してもらう立場。講座を閉められないためにも月に2回ほどの接待を求められるままに続けていた』と証言しており、膨れ上がる一方の接待費や佐藤容疑者の度重なる強要・恐喝に耐えきれなくなって、告発に至ったようです」(警察関係者)
佐藤容疑者の人柄を元同僚が述懐する。
「普段は仏頂面で、些細なことでも機嫌を損ねるタイプですが、接待の酒席では、Tバック姿のダンサーの胸元にチップをねじ込んだり、後輩の女性医師らに囲まれて、満面の笑みでテキーラをあおったりしていました。
カリスマ医師であるだけでなく、共同研究においては、講座部長として講座開設の可否に非常に大きな権限を持つ権力者でもあったのですが、年甲斐のない異様なはしゃぎぶりとの二面性には驚くばかりでした」