大阪・キタの不動産登記が所有者に無断で書き換えられた事件で、大阪府警に逮捕された司法書士の男(34)(大阪市中央区)ら2人が、所有者らになりすまして不動産を売買する「地面師」の手口で金をだまし取ろうとしたとして、府警は4日、詐欺未遂容疑で逮捕した。府警は2人が地面師グループで、他に指示役がいるとみて調べている。【写真】空から一望した大阪市北区周辺
他に逮捕されたのは、不動産会社「ネットラチェック」(解散)元代表の男(33)(三重県桑名市)。
発表では、司法書士の男らは昨年3~4月、80歳代男性が所有する大阪市北区の土地と住宅について、所有者らになりすまし、同市中央区の不動産会社に4億1500万円で売却するとうそを言い、金を詐取しようとした疑い。2人の認否を明らかにしていない。
司法書士の男らは昨年4月4日、同市中央区の司法書士の男の事務所で、不動産会社の関係者4人と仲介業者2人の計8人で交渉の場を持った。司法書士の男は、ネットラチェック元代表の男の代理人として出席。2人の態度や受け答えが不自然だったり、必要な書類がなかったりしたため、購入契約には至らなかったという。
府警は今年1月、司法書士の男らが、この土地と住宅の所有権がネットラチェックに移ったとする虚偽の登記を昨年1月に行ったとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの容疑で逮捕していた。司法書士の男が登記変更をしたとされる不動産は、北区のほか、大阪市内と東京・新宿で4件あり、民事訴訟で昨年3~7月、登記を元に戻すよう命じられるなどしている。
府警によると、司法書士の男らは大阪市北区の土地と住宅について、複数の不動産業者らに売買を持ちかけていたという。今回の事件の被害者とは別で、購入を検討したという同市の不動産会社で代表を務める男性が1月中旬、読売新聞の取材に応じた。男性は「登記情報だけでも怪しさがあったが、まさか司法書士が関わっているとは思わなかった」と話した。