韓国の大手乳業会社「南陽乳業」創業者の孫娘であるファン・ハナ(37)。”ミルク姫”とも呼ばれる彼女が、カンボジアのプノンペン国際空港で逮捕され、韓国に送還されたのち、1月20日に麻薬取締法違反で拘束・起訴された。ハナ被告は2023年7月、韓国ソウルにあるアパートで知人2名に覚醒剤を注射し、使用させた疑いにかけられていた。【写真】「性接待があった」との証言も… “ミルク姫”ハナ被告(37)がインスタに投稿していた自撮り写真
大手紙国際部記者が解説する。
「事件発生当時、ハナ被告は捜査線上に浮上していましたが、逮捕・勾留される前に東南アジアへ逃亡。国際刑事警察機構(ICPO)が国際指名手配するも逮捕に至っていませんでした。しかし昨年10月ごろ、カンボジアのプノンペンで目撃されたとの情報が複数件報告され、事態は進展。ハナ被告が自発的に出頭の意思を示し、逮捕されたようです」
捜査関係者によると、ハナ被告はカンボジアで出産しており、「育児のために韓国へ戻るつもりだった」と説明しているという。帰国の際、子供の父親と見られる男性も同行していたことが確認されている。
「今回の逮捕劇については、まだ明らかになっていないことが多い。一部メディアでは、ハナ被告が子供の父親と見られる男性と共に、カンボジアで犯罪行為に加担していた可能性も報じられている。
特に、韓国の芸能界と政財界を揺るがした『バーニング・サン事件』と呼ばれる大スキャンダルを暴いた韓国人記者、オ・ヒョクジン氏は同事件との関連を指摘しています」
通称「バーニング・サン事件」は、”韓国の芸能界史上最悪のスキャンダル”ともされている。
ソウル・江南(カンナム)にあった高級クラブ「バーニング・サン」が、多くの芸能人や財界有名人が、麻薬の密売、デートレイプドラッグを使った性的暴行、海外の財界人に対する性接待などの温床になっていたとされる。
関与していた人物の中には、男性アイドルグループ・BIGBANGの元メンバーであるV.I.(35)がおり、売春斡旋や常習賭博の疑いなど計9つの容疑に対して、懲役1年6か月、追徴金11億5690万ウォン(約1億2500万円)が言い渡された。ハナ被告も、同クラブの常連だったとされている。
「ヒョクジン記者の取材によると、ハナ被告はカンボジアで”第2のバーニング・サン”のような拠点を作ろうとしていた動きが報告されているということです。カンボジアの犯罪組織の幹部らとパーティーをし、その場で事業計画のような話をしたとのこと。さらに、2023年2月に釈放されたV.Iは、新たな事業を準備するためにタイと韓国を行き来しているといい、ヒョクジン記者はその事業内容が違法である可能性を指摘しました。
中国人インフルエンサーのUmiさん(本名ウー・モウジェン、20)がカンボジアの路上で衰弱した状態で発見され、在カンボジア中国大使館に保護された騒動が記憶に新しいですが、カンボジアには”詐欺団地”と呼ばれる特殊詐欺の拠点が50か所以上あるとされており、中国人や韓国人、そして日本人も特殊詐欺に関与していると見られている。ハナ被告が関わっていたグループは、こうした詐欺組織の可能性もあるということです」
捜査の進展が待たれる──。