殺人罪の再審無罪が確定した西山美香さん「検察は県警の違法捜査を認識していたのに是正しなかった」…国に損害賠償求める訴訟、大阪高裁で始まる

滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に起きた入院患者の死亡を巡り、殺人罪の再審無罪が確定した元看護助手・西山美香さん(46)が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が29日、大阪高裁であった。1審・大津地裁判決を不服として控訴した西山さん側は「検察の起訴は違法だ」と訴え、国側は控訴棄却を求めた。
1審では、県も賠償請求の対象だった。昨年7月の判決は、県警の捜査について「取調官が不当な誘導で西山さんに虚偽の自白をさせており違法」と認定。県に約3100万円の支払いを命じた。一方、「検察は自白が虚偽だと推認できなかった」として国の責任は認めなかった。県の賠償責任は1審で確定したが、西山さんは控訴審で国に約2300万円の賠償を求めている。
西山さん側はこの日の口頭弁論で、「警察と検察は一体の捜査主体であり、検察は県警の違法捜査を認識していたのに是正しなかった」と訴えた。
西山さんは、03年に同病院で死亡した患者(当時72歳)について、殺害を自白したとして逮捕・起訴された。07年に懲役12年が確定し、服役後の20年、大津地裁が再審無罪を言い渡した。

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