闇バイト「仮装身分捜査」で5人逮捕、強盗予備と詐欺未遂の7事件を未然に阻止

警察庁は29日、捜査員が架空の本人確認書類を使ってSNS上の「闇バイト」に応募する「仮装身分捜査」が昨年13件実施されたと発表した。現場に来るなどした犯罪の実行役計5人を強盗予備や詐欺未遂容疑で逮捕したという。
仮装身分捜査は、捜査員が架空の運転免許証などを示して闇バイトに応募し、集合場所などで実行役らを確保する捜査手法だ。「匿名・流動型犯罪グループ(匿流(トクリュウ))」が実行役を闇バイトで募集している実態を踏まえ、同庁が昨年1月に運用指針を策定した。
発表によると、仮装身分捜査が行われた13件のうち、逮捕に結びついたのは4件で、5人の逮捕者の内訳は強盗予備が2人、詐欺未遂が3人だった。残る9件は、闇バイトに応募後、具体的な指示がなかったのが6件、メンバーに接触できなかったのが3件だった。
捜査を通じて、強盗予備と詐欺未遂の計7事件を未然に防いだという。警察庁は担当した警察本部を明らかにしていないが、警視庁は昨年、仮装身分捜査で詐欺未遂の容疑者を摘発し、被害を防いだと発表している。警察庁の担当者は「捜査手法の知見を全国警察で共有していく」と話す。
匿流は、SNS上で売買される口座を犯罪収益の受け皿としてマネーロンダリング(資金洗浄)に悪用している。同庁は捜査員が実在しない人物名義の口座を開設して犯罪組織に渡す「架空名義口座捜査」も導入して資金の流れを追い、事件の摘発を進める方針だ。

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