(CNN) 小さなチェックのコートと青いニットのウサギの帽子を身につけた5歳のリアム・コネホ・ラモス君は、無表情で前を見つめていた。その後、取り囲む捜査官たちによって父親と共に身柄を拘束された。【画像】ICEに連行され物議を醸しているリアム・コネホ・ラモス君の別画像米ミネソタ州ミネアポリス郊外の自宅の私有車道で、マスクをした連邦捜査官にスパイダーマンのリュックの取っ手を握られながら、雪の付着した黒いSUV(スポーツ用多目的車)に乗せられるリアム君。それから飛行機に乗り、父親と共にテキサス州にある家族用の収容施設へ送られた。
移民税関捜査局(ICE)がなぜリアム君と父親を自宅から2000キロ以上離れた場所へ連行したのか、その正確な経緯は依然として論争の的となっている。
しかし少年の現在の苦境と、今や不確かなものとなってしまったその未来は、子どもまでも巻き込むトランプ政権の移民取り締まり強化に対する新たな怒りを呼び起こした。
ミネアポリス郊外コロンビアハイツの公立学区によると、リアム君は過去2週間で同学区からICEに連行された4人目の子どもとなった。
リアム君の件について判明している事実は以下の通り。
リアム君とその家族は南米エクアドル出身で、2024年12月にテキサス州の国境警備官に自ら出頭し、亡命申請を行った。家族の弁護士マーク・プロコッシュ氏はそう述べた。
「彼らは不法滞在者ではない」「確立された手続きをすべて順守し、亡命の申請を行い、法廷の公聴会に出席した。安全上の問題も逃亡の恐れもなかったのだから、拘束されるべきではなかった」(プロコッシュ氏)
リアム君と父親は、米国での在留資格を取得するための法的手続きを進めていたが、その申請は係属中のままだった。
一方、国土安全保障省(DHS)はリアム君の父親のアドリアン・アレクサンダー・コネホ・アリアスさんを「不法滞在者」と表現し、身柄拘束を念頭に置いた連邦政府による作戦の対象者だと主張。父親が合法的に米国に入国したとの見方に異議を唱えた。
エクアドルの経済状況、治安の悪さ、不安定な雇用状況から、アリアスさんとその妻は「より良い生活」を求めて祖国を離れることを決めたと、兄弟のルイス・コネホさんがCNN に語った。
リアム君の両親は、メッセージアプリ「ワッツアップ」の家族用グループチャットで拘束への不安を伝えるメッセージを頻繁に送ってきたと、ルイスさんは明かす。リアム君の母親から息子と夫の拘束を電話で知らされた時、母親は「ショックで極度に緊張し、話すこともできない」状態だったという。