北海道南部の海沿いにある日高町。現場となったのは、寒さの厳しいこの町の繁華街にあるどこにでもあるようなバーだった。店の壁の内側から20代の女性の遺体が見つかったのだ。【現場写真】松倉俊彦容疑者が妻子と暮らす自宅「愛想が良くて、気さくな、普通の人だった」
道内の事件担当記者が解説する。
「遺体が見つかったのは1月10日未明です。このバーを経営している男の供述に基づき、店を捜索した道警が発見しました。壁の内側に1畳ほどの空間があり、遺体はそこに横たわっていた。開口部は木の板で隠されていたといいます。司法解剖の結果、死因は窒息死と判明。首にはロープのようなもので締められた痕が残っていました。のちにこの女性は、バーの常連だった看護師の工藤日菜野さん(28)と判明。発見時、すでに死後10日ほどが経った状態でした。
道警は同日、このバー経営者の男、松倉俊彦容疑者(49)を死体遺棄容疑で逮捕。松倉容疑者は容疑を認めているといい、道警は工藤さんが死亡した経緯についても知っているとみて捜査を進めています」
壁に遺体が隠されていたバーは、一体どんな構造になっていたのだろうか。店のInstagramを見ると、バーは年季の入った建物の階段を登った先の2階にあり、店内にはカウンター席やボックス席、ダーツなどが備えられているようだ。カウンター奥には多数の酒がズラッと並んでいる。
近隣店舗を経営する女性が話す。
「松倉さんのお店には数回行ったことがあるけど、お客さんには若い人が多いね。ダーツがある店はこのへんではここだけだから、珍しいこともあってなのかたくさんの人が集まっていましたよ。お酒もいろいろあったけど、松倉さんはお酒は飲まないのよ、コーラだけ。でも昨年行ったときは、『コーラを飲むのを辞めたら痩せたんですよ』なんてことも言っていたね。
髪の毛は後ろで結いているから、ぱっと見は短髪で、あとメガネをかけているね。午後8時からオープンして、お客さんが帰るまで開けているようでした」
飲食店の少ない街で、遅くまで飲める場所として人が集まっていたようだ。
「一度客同士が喧嘩して階段から落ちたトラブルがあったけど、松倉さん自身はトラブルを起こしたことは聞いたことがないね。本当に愛想が良くて、気さくな、普通の人だよ。だから、今回の事件はびっくり。
彼はガス屋さんで働いていて、タンクローリーを運転して町を回って灯油を販売してもいたの。昨年12月27日にうちに灯油を入れに来た時も、愛想良く普通の感じだったよ。まさかそのあとすぐに事件を起こすなんてね、そんな人には全く見えないから……」
しかし、松倉容疑者の話で印象に残っていることもあるという。
「そういえば、『お袋には何かにつけてお金で解決してもらって感謝しているし、迷惑をかけた』って言っていたね。具体的にどんなトラブルを起こしたかはわからないけど、実家がお金持ちというイメージ。
あと結婚はしているよ。奥さんは35歳くらいで、お子さんもいる。奥さんは専業主婦だったんじゃないかな。松倉さんと結婚してからはお店にも飲みに来ていた」
松倉氏が妻子と暮らしていた自宅はバーからわずか100メートルほど離れた戸建てだった。前出の記者によると、工藤さんは行方不明になる前に「彼氏と会う」と祖母に連絡していたという。
松倉容疑者と工藤さんはどのような関係だったのだろうか。捜査の進展が待たれる。
「NEWSポストセブン」では、情報・タレコミを募集しています。情報提供フォームまたは、下記の「公式X」のDMまで情報をお寄せください。
・情報提供フォーム:https://www.news-postseven.com/information
XのDMは@news_postsevenまでお送りください!