今年は高知県警が認知した特殊詐欺の被害が、昨年から激増した年だった。被害者の年代にも変化があり、これまでは高齢者が中心だったのが、今年は40歳代、50歳代の被害が増えていた。【写真】本物の高知県警本部
県警生活安全企画課によると、25日時点で特殊詐欺の件数は110件(前年同期比57件増)と、2014年(78件)の過去最多を上回った。また、被害金額は4億9952万円(同3億73万円増)となり、5億円に迫った。
被害の特徴をみると、警察や検察など捜査機関をかたるオレオレ詐欺が目立った。ビデオ通話の発達で、偽の警察手帳や逮捕状を見せられて信じてしまうケースが増えており、同課の近藤秀明課長補佐は「被害者の年代を問わず、犯人が不安にさせて一気にお金を取るようになった」と分析している。
実際、オレオレ詐欺の件数自体は架空料金請求詐欺の46件に次ぐ40件、被害金額の合計は3億4898万円に上り、被害金額1000万円以上の13件のうち11件が捜査機関をかたるものだった。犯人が被害者に「口座の中にあるお金が犯罪で使われたか確認する必要がある」などと言って、指定した口座に振り込ませるのが主な手口だ。
国際電話からかかってくるパターンも多いため、県警は国際電話の受信拒否手続きや、携帯電話に着信を制限するアプリの利用を呼びかける。「詐欺の報道を見て、自分に関係があると思ってほしい」と近藤課長補佐。来年は今年の被害を上回ることのないように声を掛け合いたい。(阿部大樹)