韓被告旧統一教会総裁、逮捕3カ月 政界との癒着疑惑、与党にも拡大 「日韓トンネル」構想背景か

韓国で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の総裁、韓鶴子(ハンハクチャ)被告が政治資金法違反罪などで逮捕されて3カ月が過ぎた。韓被告は容疑を否認しているが、尹錫悦(ユンソンニョル)前政権側だけでなく、革新系与党「共に民主党」側にも金品を供与した疑惑が浮上。日本と韓国を結ぶ海底トンネル構想の推進が背景にあったとされ、教団と政界との癒着疑惑は拡大している。
韓国警察は24日までに複数回にわたり、李在明(イジェミョン)政権の田載秀(チョンジェス)・前海洋水産相ら政治家に金品を贈ったとされる疑惑を巡り、ソウル郊外にある教団の総本山を家宅捜索した。教団の財務担当者らへの聴取も進め、捜査を本格化させている。

 聯合ニュースによると、教団は2018年ごろ、南部釜山と九州を結ぶ教団の構想「日韓トンネル」に絡み、便宜を受けるため、釜山選出の議員だった田氏に現金約2千万ウォン(約210万円)や高級時計を贈った疑いがある。田氏は11日に閣僚を辞任したが、疑惑は否定している。

 日韓トンネルは、教団を創設した故文鮮明(ムンソンミョン)氏が提唱し、教団にとって宿願とされる。教団は実際に九州で探査のための掘削も行っており、警察は日韓トンネルなどの事業を推進するため、政界に接近したとみている。

 李氏の側近で共に民主党の前国会議員も、教団から20年に3千万ウォンを受け取った疑いで捜査を受けている。前議員は当時、トンネル事業を担当する国会の委員会に所属していた。中央日報などによると、教団は保守系野党「国民の力」側の釜山や近郊の関係者とも接触し、日韓トンネル事業を提案していたという。

 旧統一教会を巡っては当初、与党主導の立法に基づいて任命された特別検察官が、尹氏の妻の金建希(キムゴンヒ)被告や側近の野党議員を逮捕、起訴。韓被告についても、尹前政権から便宜を受ける目的で金品を贈ったとして9月23日に逮捕、10月に起訴した。

 疑惑が与党側にも飛び火したのは12月に入り、特別検察官が起訴した元教団幹部が公判で「共に民主党も支援した」と証言したためだ。

 李氏は今月、旧統一教会を念頭に、政治に介入して法律に違反した宗教団体に対し、解散命令を検討するよう指示。ただ法人設立許可取り消しの基準が厳しく、「実現可能性は未知数だ」(韓国メディア)との指摘がある。

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