香港マンション火災 避難した住民が語る緊迫の状況 足場崩れ救助隊近づけず

29日、警察が600人態勢で捜索を始めました。未だに多くの行方不明者がいる香港の大規模マンション火災。火災の中、避難した住民証言から被害拡大の要因も見えてきました。(11月29日OA「サタデーステーション」)
私たちが新たに入手したマンション内部の写真。壁はただれ、全てのものが燃え、黒い塊やがれきと化しています。その中で煙がくすぶっている様子もわかります。

中国メディアで新たに公開されたマンション内部の映像には、滝のように流れる水。その中を、消防隊員がライトの明かりをたよりに進んでいく様子。その先には、黒くすすけたフロアが広がります。

火災発生から4日目の29日、住民の捜索で新たな動きがありました。

報告・井上桂太郎記者
「警察の災害対応チームがいま、現場に到着しました。この後遺体の身元確認を進めるということです」

災害対応チーム600人態勢で、遺体の身元確認に加え、マンション内での行方不明者の捜索もおこないます。その後、警察は調査の進捗を発表。火元となったマンションを含む2棟が捜索未着手のため、全てを確認するには、3〜4週間かかる可能性がある、と説明しました。

29日、確認されているだけでも死者128人、行方不明者150人以上、身元不明の遺体は44人にのぼります。身元確認は遺体の損傷が激しいため、写真でおこなわれるといいます。

現場にいた人
「(住民の1人と)ずっと連絡が取れていません。遺体の写真を見ても見つかりません」
献花に来た人
「火災発生時は午後3時ごろ、多くのお年寄りが家でくつろいでいる時間です。火災アラームも鳴らず、多くのお年寄りは逃げ遅れたでしょう」

香港政府は29日から3日間、追悼期間としました。香港当局トップの行政長官が出席して、政府関係者による黙祷も捧げられました。香港当局は出火元を低層階の保護ネットとみていて、その後、窓などに貼られた発泡スチロールに燃え移り、短時間のうちにあわせて7棟に拡大した、という見方を示しています。

香港保安局長
「窓をふさぐ発泡スチロールに次々と燃え広がったため、窓ガラスは熱で爆発し、火の手が強くなり、室内に一気に燃え移りました」

修繕工事中だったマンションの窓には、保護するための発泡スチロール製のボード、全体は緑色の保護ネットで覆われていました。さらに、この発泡スチロールで、外が見えにくくなっていたことが、避難の遅れを招いたという指摘もあります。

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