田中幸雄被告「餃子の王将」社長銃撃事件 暴力団・工藤会系の組幹部・田中幸雄被告裁判始まる 背景に過去の「不適切取引」か 「指示役」は? 当時捜査を担当した元警察官が解説

2013年12月、京都市で「餃子の王将」を展開する会社の当時の社長が銃撃され死亡した事件の裁判が26日に開かれ、被告は起訴内容を否認し、無罪を主張しました。女児のコンクリ詰め遺体18年間気付かれず・・・「消えた子」を救うには会社社長が銃殺されるという衝撃的な事件を、当時捜査を担当した元警察官とともに”深掘り”します。
2013年12月19日、王将フードサービスの当時の社長、大東隆行さん(当時72)が何者かに銃撃され死亡しました。

 決定的な証拠がなく捜査は難航。
 ところが、事件から8年以上経った2022年10月に、九州に拠点を置く暴力団・工藤会系の組幹部・田中幸雄被告が逮捕されました。

 その後、田中被告は殺人と銃刀法違反の罪で起訴されました。
逮捕から約3年。26日の初公判で、田中被告は濃紺のスーツ姿に白いマスクを着用し出廷しました。

 裁判で田中被告は
「私は決して犯人ではありません。『決して』がつきます。
 任侠道を志す者として濡れ衣の1つや2つ、甘んじて受け入れますが、センセーショナルな事件までは到底承服できません。
 もう一度申します。私は決して犯人ではありません」
 と述べ、起訴内容を否認し、無罪を主張しました。

 当時事件を捜査した、元警察官で現在は刑事ジャーナリストの西村俊彦さんは「早い段階から田中被告は捜査線上に浮上していた」といいます。

 しかし、直接的な証拠や有力な情報が乏しく、捜査は難航しました。
 積み上げた“状況証拠”から、田中被告の逮捕に至ったということです。
逮捕につながった”状況証拠”は大別して
 ①たばこの吸い殻
 ②防犯カメラ
 ③不審な車両
 の3点です。
①たばこの吸い殻は、現場近くに落ちていた吸い殻のことで、付着していたDNA型が田中被告のものと一致していました。

 ただ、いつ吸ったものかは分からず、第三者が捨てた可能性も排除できないため、捜査は行き詰りました。
 しかしその後、鑑定技術が向上したことで、燃焼状況を鑑定した結果、事件当日に雨に濡れた現場付近の路面で火が消えたと推測できるとされました。

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