田中幸雄被告「餃子の王将」社長射殺事件・初公判 暴力団幹部の田中幸雄被告は無罪主張 工藤会の捜査にあたった福岡県警OBの見立ては

「餃子の王将」の運営会社社長を殺害したなどの罪に問われた男の裁判。

 特定危険指定暴力団「工藤会」系幹部の田中幸雄被告(59)は、起訴内容について問われると、無罪を主張しました。
2013年12月、京都市山科区にある王将フードサービスの駐車場で当時・社長だった大東隆行さん(当時72)が、腹や胸に4発の銃弾を受け殺害されました。大東さんは毎朝6時に出社し、会社の前を掃除することが日課で、事件はその時間帯を狙ったとみられます。

 4代目社長だった大東さんは、客席から厨房が見えるオープンキッチンを導入するなど店舗改革を推し進め、経営危機に陥っていた「王将」を再建しました。

当時の苦労について大東さんは「ものすごいしんどい時期がありました。30店以上閉めて。それでも絶対に王将を立て直していきたい」と話していました。

 事件が急展開を迎えたのは、発生から、およそ9年後の2022年。警察は、現場近くに残されていたタバコの吸い殻から田中被告のDNA型が検出されたことや、大東さんの自宅周辺の防犯カメラに田中被告とみられる人物が映っていたことなどから逮捕に踏み切りました。しかし事件と田中被告を結びつける直接的な証拠や、背後関係は明らかになっていません。

 一方で、事件の後、王将が設置した第三者委員会は、特定の企業グループと不動産の売買など「不適切な取り引き」を繰り返し170億円の損失を出したと公表。大東さんがこうした状況を改善しようとしていたことがわかっています。

 長年、工藤会の捜査にあたってきた福岡県警のOBは、田中被告は裁判で「否認・黙秘を貫くと思う」と話します。
福岡県警OB・藪正孝さん「田中が自供とか、ましてや指示者を供述することはおそらくないんじゃないか。何のメリットもないから。無罪の判決もあり得るんじゃないかと思う」

 裁判を前に、大東さんの遺族はMBSの取材にーー
「家族にとって分岐点。なぜ殺されないといけなかったのか、それがいちばん知りたい」とコメントしています。

 次回の裁判は2026年1月9日で、犯行現場に残された、たばこの吸い殻の状態などについて検察の証人尋問が行われる予定です。

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