「名古屋の事件26年ぶり解決が励み」遺族らちらし配り、情報求める 三重・松阪

兵庫県神戸市の鉄筋工・一瀬敦さん=当時(32)=が車にはねられ、三重県松阪市飯南町上仁柿の山林に遺棄されてから丸14年となる20日午後4時から、松阪署などは嬉野中川新町一丁目の近鉄伊勢中川駅の改札口付近と、嬉野中川新町四丁目の量販店出入り口付近で、遺族らと共にちらし計600枚を配り、情報提供を求めた。
一瀬さんは、2011(平成23)年11月20日、神戸市の実家から小野江町の社員寮に向かおうと同駅で下車後、県道嬉野津線を歩いていたところを後ろから車にはねられ、約20キロ離れた飯南町上仁柿の国道368号沿いの山林に遺棄されたとみられ、翌12年3月11日に遺体で見つかった。
 毎年11月に同駅で、情報提供を呼び掛けており、昨年からは量販店でもちらしを配布している。
 この日は警察と長兄・信臣さん(51)、次兄・稔さん(48)、弟・剛史さん(38)が同駅改札付近と量販店の出入り口付近で、利用客に「犯人がまだ見つかっていません。情報提供をよろしくお願いします」と声を掛けてちらしを手渡し、受け取った人に深く頭を下げた。
 稔さんは「犯人が見つかってほしいという気持ちは変わらない。(名古屋市西区の主婦殺害事件は26年目に犯人が逮捕されたのを受け)地道に活動すれば解決することもあると分かり、励みになった。とにかく出てきて真実を話してほしい。これからも活動を続けて犯人を見つけたい一心です」と話した。
 自動車運転過失致死(時効10年)などは既に時効が成立したが、同署では容疑を時効20年の保護責任者遺棄致死に切り替えて調べを進めている。捜査にはこれまでに延べ5万3千人を動員。これまで54件の情報が寄せられたが解決には至っていない。
 遠藤政城交通第二課長は「警察は被害者やご遺族の無念を晴らすとの強い思いで捜査を継続しています。どんなささいな情報でも構いません。情報提供をよろしくお願いいたします」と協力を求めた。
 情報提供は同署TEL0598(53)0110へ。

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