邦人女性死なせた男は焼酎3本飲んで泥酔…韓国の飲酒運転事故は日本の5倍、再犯率は40%超

【ソウル=藤原聖大】韓国で飲酒運転の厳罰化を求める声が広がっている。今月2日に日本人親子が泥酔状態の男の車にはねられて死傷するなど、外国人が犠牲となる事故が続いたためだ。韓国の飲酒運転による交通事故件数は日本の約5倍に上り、規範意識の改善が課題となっている。【グラフ】一目でわかる…日韓の飲酒運転事故件数の違い
「どう運転したか分からない」。ソウルの繁華街・東大門付近の交差点で2日夜、横断歩道を渡っていた日本人女性(58)が乗用車にはねられて死亡、女性の娘(38)も膝の骨を折る重傷を負った事故で、危険運転致死傷容疑などで逮捕された30歳代の男は、警察の調べにこう供述した。
親子は2泊3日の「親孝行の旅」の初日だった。男は飲食店で焼酎を3本飲み、記憶も曖昧なほど泥酔していた。
先月25日には繁華街・江南(カンナム)で飲酒運転の車にはねられたカナダ人男性が死亡した。いずれの事故も、運転手の血中アルコール濃度は「免許取り消し」の水準だった。
韓国警察庁によると、2024年の飲酒運転による交通事故件数は1万1307件で日本の約5倍に上る。
背景の一つが「刑罰の軽さ」だ。韓国の危険運転致死罪の法定刑は「無期または3年以上の懲役」で、日本の「1年以上20年以下の拘禁刑」より重い。しかし、韓国の最高裁判所は同罪の量刑基準について、悪質な場合でも「懲役4~8年」としており、韓国メディアによると、懲役10年以上の判決は珍しい。約95%で執行猶予判決が出るといい、飲酒運転の再犯率は40%を超える。
韓国日報は6日付の社説で、「軽く処罰する雰囲気が続けば犠牲者は減らない。飲酒運転の『後進国』という汚名で呼ばれてはならない」と訴えた。
2日の事故は韓国でも大きく報じられ、日本人女性が死亡した現場には多くの花が供えられている。ソウル市に住む高齢女性は10日、温かいジュースを現場に供え、「飲酒運転に寛大な文化がなくなり、このような事故が二度と起きないでほしい」と話した。

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